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食費を節約するなら「まとめ買い」と「つど買い」どっち?節約のプロがジャッジ

レジで商品をスキャンしている
食費の節約にはまとめ買い?つど買い?(Ph/photoAC)
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物価の高騰に伴い、常に頭を悩ませるのが食費。少しでも出費を抑えるためには、“まとめ買い”と“つど買い”どちらが有効なのでしょうか? お金のプロフェッショナルである、節約アドバイザー・ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんによると、それぞれメリットデメリットがあり、それぞれ向いているタイプの人がいるのだそうです。

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まとめ買いのメリット、向いている人のタイプ

1週間分ほどの食材をまとめて買い、さまざまな料理に使い回して使い切るまとめ買いは、買い物の回数が減る分、無駄遣いや予算オーバーしづらいです。小分け冷凍や下味冷凍などの下処理をしたり、作り置きおかずを作って効率的に調理することができるので、お手頃な大容量パックなどを購入できるのがメリットです。

まとめ買いに向いている人のタイプ

まとめ買いは、仕事が規則的で、アフターファイブなどに予定外の外食や飲み会が入らない人や家庭向けです。また、食材を長くもたせるために、買い物のあと、ある程度の下ごしらえや作り置きをする必要があるので、フルタイムで働いている人など、休みの日にまとめて調理がしたい人におすすめです。こうすることで、イチから調理をする必要がないので、平日の調理を楽にすることもできます。

野菜売り場を見ている人
まとめ買いは計画的に食材を使うスキルが必要(Ph/photoAC)
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ただ、1週間分では足りず不足分を買い足したり、逆に食材を買いすぎて冷蔵庫に入りきれなくなったりすることも。無駄なく食材を計画的に使いまわすためのテクニックが必要となります。

他にも、日持ちがしない生鮮食品ばかりを買ってしまい、適切な処理をせず冷蔵室に入れたまま保存をしてしまうと、予定外の外食などで食材が傷んでしまい、結果的に無駄になってしまうリスクもあります。

食材の保存
食材を長くもたせるために、下ごしらえなどをしておく必要が(Ph/photoAC)
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まとめ買いのスキルや下ごしらえの時間や知識があり、食材を見ながらその場で献立を考えられるといった、上級者向けの方法とも言えそうです。

まとめ買いのポイント

まとめ買いでやりくりをする際は、まず、あるもので作るおかずや作り置きおかずのレパートリーを増やすことが大事。さらに、小分けや下味をつけて冷凍保存をし、食べる分だけ解凍するといった工夫をすることで、食材を長持ちさせつつ食事作りも楽になります。

なお、1週間分の買い物は量が大量になるため、ネットスーパーなども活用しましょう。

つど買いのメリット、向いている人のタイプ

つど買いのメリットは、広告の品などのセール品や見切り品を購入できること、その日の食事に必要なものだけを買えるので、食材の無駄が出づらいことです。

つど買いに向いている人のタイプ

食材管理や手元にある食材で料理をするのが苦手な人は、ある程度献立を決めて必要な材料を買う、つど買いの方が向いています。

コーラとポテトチップス
つど買いは嗜好品などの無駄遣いに注意!(Ph/photoAC)
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ただし、買い物に行く回数が多くなるので、安さにつられて買いすぎたり、お菓子やジュース、お酒といった嗜好品をついつい購入してしまい余計な出費につながります。その日の食事に必要なものをメモするなどして、他のものを買わないよう工夫しましょう。

つど買いのポイント

常に冷蔵庫が満杯状態で中の食材が回転していないようであれば、買いすぎのサインです。思い当たるようなら、レシートを冷蔵庫に貼って簡易的な在庫表にして、使い切ったら線で消して、残っている食材でおかずを作る工夫をしましょう。

また、使い切りたい食材を組み合わせたレシピをネットで検索するなどして、買い物をお休みする日を作ってみてください。

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