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《国家資格が続々》偏差値トップ高校卒の美人アナが「宅建」難関私大卒芸人は「FP1級」、芸能人の資格取得なぜ増えた

宅地建物取引士の資格を持つテレビ朝日の田中萌アナウンサー(インスタグラムより)
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どんな大スターでも“裏の顔”が暴かれたり、スキャンダルで失脚、あるいは足元をすくわれる──「一寸先は闇」が当たり前の芸能界において、一生涯安泰なタレントというのはほんの一握り。だから万が一に備えてなのか、資格を取得する芸能人が増えているという。

とくにコロナ禍で収入が激減したタレントが多く、空いた時間を有効活用して資格を取得するケースが続出。なかでも人気の資格が、不動産の売買や賃貸物件の斡旋に必要な国家資格である「宅地建物取引士(通称「宅建」)」。合格率は15%前後といわれる狭き門で、今まで石坂浩二、水道橋博士、なかやまきんに君、平野ノラ、川島如恵留(Travis Japan)、浅越ゴエ(ザ・プラン9)らそうそうたるメンバーが取得したことを公表しているが、“つぶしが効く”国家資格とあって近年でも高い人気を博している。

「コロナ禍で、ザブングル加藤さん、格闘家の小川直也さん、元アイドルの川崎希さんらも宅建を取得したそうです。『芸能界で仕事がなくなっても不動産業界で働ける』という動機だけではなく、『不動産の転売』なども視野に入れて今も宅建の勉強をしている芸能人は多いと聞きますね。また、宅建ほどの一流資格を取れば、不動産特集やお宅訪問ロケといった芸能仕事もおのずと増えるので、そんな“二刀流”を目指して勉強している芸能人もいるようですね」(芸能関係者)

山形県内トップの進学校

もしものときだけでなく、芸能活動の幅を広げる意味でも資格は有効だ。目下、芸能界では空前の「お勉強ブーム」が到来しているといわれているが、なかにはこんなレアケースも。

2023年に宅建に合格した田中萌アナウンサー(インスタグラムより)
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「テレビ朝日の田中萌アナウンサー(33才)も2023年に宅建に合格したのですが、それを1年以上にわたって黙っていたことが昨年11月に放送された『ABEМA的ニュースショー』で判明しました。本人曰く『本業のアナウス業務に集中せず、別のことやりやがってと言われそうで』との理由で黙っていたそうですが、一流の資格を取得しても発信しない人がいるんだなと驚きましたね。山形県出身の彼女は、偏差値が県内トップの公立の進学校から明治大学政治経済学部に進んだ才媛で、地頭はかなり良いと評判でした。

ちなみにその番組には、田中アナと社会人同期の元日本テレビの尾崎里紗アナも出演していたのですが、彼女が持っている資格は『コナン検定』のみだとか。田中アナに突然、高難度の宅建の話を生放送中に切り出されたことが影響したのか、尾崎アナから『コナン検定』の話題は出ませんでしたね(笑い)」(テレビ局関係者)

テレビ朝日の田中萌アナウンサー(インスタグラムより)
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レギュラー番組がゼロになって一念発起

急増する“資格ホルダー芸能人”のなかで「独特すぎる勉強法」を貫いて結果を出した芸人がいる。それが、ファイナンシャル・プランニング技能検定1級(FP1級)の資格試験に合格したサバンナの八木真澄(50才)だ。FP1級は合格率が平均すると10%前後で、「合格するのは宅建よりもやや難しい」といわれる超難関資格

超難関資格のFP1級に合格する(サバンナ八木のXより)
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「48才のときにレギュラー番組がゼロ本になり、一方の相方の高橋茂雄さんはレギュラーが10本もある状況にショックを受けたようです。家族を養っていくために一念発起し、『芸人の中でFP1級の資格を持ってる人はいないはず』ということで勉強を始めたとか。1級の学科試験には3回不合格になったものの、4回目で合格し、50才で晴れてFP1級を取得。レギュラーがゼロになってから単独の営業も始め、ネタだけではないオファーも増え、独自の営業術を構築しています。

基本的に移動はすべて電車で、『犬と20分間漫才をする』というベテラン芸人なら『ふざけるな!』とキレてもよさそうな営業でも文句ひとつ言わず完璧にこなし、出番が終わったら楽屋を来たときよりもキレイにして帰宅するという、営業芸人のお手本のような存在なんですよ。そこにFP1級という新たな武器が加わったので、今では銀行の講演会にも呼ばれ、お笑いのネタとFP1級の講義をするようになったそうです」(前出・芸能関係者)

関西の難関私大の一つ立命館大学卒で、いわゆる高学歴芸人ともいわれた八木。その彼がFP1級を取得するために1日も休まず続けた「ストイックすぎる勉強法」も話題となっている。

試験が終わっても勉強をする

「八木さんは『参考書の文字が小さすぎるから難しい内容が頭に入ってこない』という思いから、使っていたテキストの全ページを、コンビニのコピー機の“最大サイズ”に拡大コピー。それを東京のマンションと大阪の自宅に2冊置いて、巨大テキストで勉強したそうです。また、拡大コピーしたテキストの4択問題には、500円玉を置いて正解に“ベット(賭け)”していたそう。正解しても間違っても自分のお金になるわけですが、こうすることで4択問題をやることが俄然楽しくなるそうです。

そして、最も大切なのが『勉強をルーティン化させる』こと。試験に合格するために勉強をするのではなく、日課として勉強をする。試験前日だからといって勉強時間を長くしないしお酒も飲む、一方で、試験が終わった翌日も勉強をするんです。もう終わったんだからしなくてもいいんですが、日課だからすると(苦笑)。こんな驚異のルーティン術でFP1級を2年間で取得したのです」(前出・芸能関係者)

日課として勉強をしているサバンナの八木真澄(サバンナ八木のXより)
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勉強のご褒美にも八木ならではの裏技があった。

「高級ウイスキーの『白州』の180mlの空き瓶に、業務用サイズの格安ウイスキー『ニッカ』を入れて“疑似白州”を作っているんだとか。一晩寝て起きると『ニッカ』だということを忘れて『白州』だと思い込めるそうで……180mlの小瓶1本で6杯ぶんのハイボールが作れるので、勉強後にグビグビ飲んで脳内をリセットし1日を終える。今はバーで白州ハイボールを飲もうとしたら1杯2000円ぐらいしますから、6杯の“疑似白州ハイボール”は彼にとって、それなりのニンジンになって勉強を頑張れたようです」(前出・芸能関係者)

勉強を“日課”とし、“ニッカ”を飲んで合格を手繰り寄せた八木。アイデアで勝ち取った国家資格だった。

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