
天皇皇后両陛下が主催する春の園遊会が、4月22日に赤坂御苑(東京・港区)で開催され、漫画家のちばてつやさんやバレエダンサーの森下洋子さんら、各界の功労者約1400人が出席した。
今回は、これまでの両陛下を先頭に皇族方が一列になって招待客と歓談される方式から、3つのルートに分かれて会場内を歩くスタイルに変更された。そのうち、最もフレッシュな顔ぶれとなったのが、天皇家の長女・愛子さまと秋篠宮家の次女・佳子さまが揃ったグループだった。
「先頭を歩かれたのは愛子さまでした。待機場所は歓談が始まる前から次々に招待客が押し寄せるほど大盛況で、愛子さまが『食事はいただきましたか』などと1人1人と丁寧に会話をされていたのが印象的でした」(皇室ジャーナリスト)

そんな愛子さまの気遣いに溢れたお振る舞いだけではなく、お召し物も注目を集めた。愛子さまが着用されたのは淡い水色で、六角柱のような形をした入れ物の柄があしらわれた振袖だった。これは、「貝桶文様(かいおけもんよう)」と呼ばれる模様だ。
「貝桶は貝合わせという平安時代の遊びで使用する貝を入れておく容器です。貝は2枚1組で、ほかの貝とはピッタリと合うことがないため、男女の永遠の契りを象徴しています。そのため、貝桶文様には『夫婦円満』や『縁結び』といった意味があるのです。
爽やかな色合いと伝統的な柄は、愛子さまの上品な雰囲気にぴったりでしたが、さまざまな柄がある中で、あえて『結婚』を彷彿とさせる模様を選ばれたのには、愛子さまの結婚に対するお気持ちが表れているのかもしれません」(皇室記者)

令和皇室は、皇族数の確保と安定的な皇位継承策を見出すという課題を抱えており、現在国会では皇室制度改革に関する協議が行われている。
「これまで結婚と同時に皇室を離れていた女性皇族について、結婚後も皇族の身分を保持したまま皇室に残るという案の可決は既定路線だといいます。つまり、愛子さまや佳子さまは結婚後も皇室に残れるということです」(前出・皇室記者)

一方で、女性皇族と結婚した夫とその子供の身分や処遇については意見が分かれている。夫や子については一般人の身分が保持される方針であるが、表現の自由や政治参加はどこまで許されるのか、名字は妻と夫のどちらに合わせるのかなど課題が山積みで、合意には至っていない。
「いまの愛子さまは、ご自身が結婚後、一般人になるのか皇族の身分を保持するのかもわからない、非常に不透明な状況に置かれています。お相手候補にしても、結婚後の自分の生活がわからないままでは愛子さまと一緒になる覚悟を持つのは困難でしょう。

しかし、愛子さまの父親である陛下が雅子さまに“一目惚れ”されて猛アタックの末、ご成婚に至ったのは有名な話で、いまでもお出ましのたびにお互いを思いやる様子が話題になるほど夫婦仲は良好です。そんな仲睦まじいご両親を一番近くで見て育ってきた愛子さまですから、自分も素敵なお相手に巡り会いたい、両親のように素敵な結婚がしたい、と考えられていてもおかしくありません。ご結婚への秘めたる思いを、振袖に込められたのかもしれませんね」(前出・皇室記者)
愛子さまの思いが成就する日はいつになるのだろうか。




