晩餐会デビューの愛子さまに“お酒の試練” 陛下は「かなりお強い」、雅子さまは「ワインの知識はかなりのもの」…求められるのは「海外賓客と“上手に飲み、語る”こと」

愛子さまが本格的に皇族としての活動を始められてから1年が過ぎた。若い世代の公務の担い手として、今後海外賓客との交流も重要な務めになるだろう。だが、その最たる晩餐会には、高いハードルもあるようだ。
3月25日、皇居・宮殿の豊明殿で行われた宮中晩餐会に愛子さまが出席された。晩餐会はブラジルのルラ大統領夫妻の国賓来日に伴うもので、愛子さまにとっては“晩餐会デビュー”。会場にはブラジルでのプレー経験のあるサッカーの三浦知良選手や、ブラジル出身の歌手・マルシアらが招待された。乾杯は恒例通りにシャンパンで行われ、愛子さまも控えめに口をつけられた。
「愛子さまは、お酒をお飲みになれないわけではありません。しかし、両陛下主催の行事なので愛子さまもホスト役。アルコールで頬を赤らめるわけにはいかないと、控えめだったのでしょう」(宮内庁関係者)
現在23才の愛子さまは、コロナ禍の影響が色濃く残る2021年12月に、“お酒が飲める年齢”を迎えられた。
「大学4年次にはキャンパスでの対面授業を再開され、お酒のある集まりに参加されたこともあったといいます。ただ、そうした場でお酒を口にされることはなかったそうです」(学習院関係者)
天皇陛下はお酒をたしなまれるという。
「皇太子時代から麦焼酎をお好みで、昨年10月に佐賀県内の地酒を紹介する交流拠点を訪問された際には、『鍋島 大吟醸』の瓶を指さし、“昨日、こちらの瓶を飲みましたよ。おいしかったです”とお話になりました。かなりお強く、酔って乱れるようなことはないそうです」(皇室ジャーナリスト)

一方の雅子さまはというと──。
「日常的にはお飲みにならないようですが、外交官だった父・小和田恆さんの影響で、ワインやシャンパンの知識はかなりのものだそうです。皇居・宮殿の地下には巨大なワインセラーがあり、多くの貴重なワインが貯蔵されています。晩餐会で供されるお酒は、両陛下の了解を得る形で決まりますから、今回の晩餐会で振る舞われたお酒にも、雅子さまのおすすめが含まれていたかもしれません。
愛子さまには今後、海外からの賓客を前に、ご両親のように“上手に飲み、語る”ことが求められていく。愛子さまにとっては少しばかり試練かもしれません」(前出・宮内庁関係者)
今回の晩餐会では、これまでと異なる光景も見られた。ひとつは、適度にカジュアルダウンされた服装だ。ドレスコードは平服で、雅子さまや愛子さまがお召しになっていたのもデイドレスだった。男性もタキシードや燕尾服ではなかった。

「ブラジル側からの要望だったそうです。ルラ大統領はとてもざっくばらんな性格で、形式張ったことを好みません。ただ決して晩餐会を軽く見ていたわけではありません。むしろ、若い頃には日系人が経営するクリーニング店でアルバイトをしたことがあり、日本には親近感を持っています。その親近感を、よりカジュアルな雰囲気で伝えたいと考えたのでしょう」(外交関係者)
料理にも令和らしい工夫が見られた。宮中晩餐会ではフランス料理のコースが提供されることが慣例になっていたが、今回、前菜に和食が取り入れられたのだ。
「かねて、両陛下はユネスコの無形文化遺産でもある和食をより多くの方に知ってほしいとお考えでした。今回は事前に、大統領夫人が和食をお好きであることを両陛下が把握されており、メニューや盛り付けは、実際に試食までされて決定されたそうです。雅子さまはご結婚前、東京・銀座にあった料亭の料理長による料理教室に通われていたこともあるので、そこで得られた知識も活用されたのではないでしょうか」(前出・宮内庁関係者)
今後、和食の前菜が晩餐会のスタンダードになるかもしれない。
「以前のフレンチのコースの場合、スタッフによって各人に大皿から提供されていました。そのタイミングでは、会話をストップせざるを得ないという弊害があった。和食での提供はそういったデメリットをなくせる半面、言語的素養はもちろん、より深く相手国の文化や歴史を学び、多岐にわたる話題に対応していかなければなりません。もちろん、聡明な愛子さまは入念な準備をされるでしょうが、今後の晩餐会の“壁”と感じられるかもしれません」(別の宮内庁関係者)
社会人としても皇族としても、愛子さまはさらに羽ばたかれる。
※女性セブン2025年4月17日号