
体が発するにおいに敏感な日本人。すべての人間は常に何かしらのにおいを放っているため、気にしすぎる必要はないが、注目したいのは“普段と違うにおい”。原因を探ると、意外な病気が隠れているかもしれない――。デリケートゾーンや足からのにおいの原因や対策、ケア法を紹介する。
デリケートゾーンからのにおいの原因
「デリケートゾーンは汗をかきやすく、陰毛が密集しているので通気性の悪い下着などで締めつけているとムレて雑菌が増え、においの原因に。弱酸性の専用洗浄剤で洗えばにおいは解消されます。デリケートゾーンから多少のにおいがするのは普通のこと。それを気にして洗いすぎると、自浄作用が低下して雑菌が繁殖しやすくなり、においが強くなったり、病気を引き起こしたりしてしまいます」
とは婦人科医の松村圭子さんだ。デリケートゾーンのにおいは、次の場合以外、神経質になりすぎる必要はないようだ。

デリケートゾーンからのにおいの原因《すそわきが》
すそわきがは、ムレて発生するにおいと違い、アポクリン汗腺から出る汗に含まれるたんぱく質や脂質が分解されることで生じる。
「日本人に『すそわきが』は少ないのですが、気になる場合は形成外科か美容外科の受診を。レーザー照射などの治療で完治も可能です」(松村さん・以下同)
デリケートゾーンからのにおいの原因《細菌性腟症》
「おりものは白からクリーム色で、少し酸っぱいにおいがするのが正常ですが、デリケートゾーンの洗いすぎやストレス、性行為などで腟内の乳酸菌が減少すると腟内細菌のバランスが乱れ、細菌性腟症に。灰色がかったおりものが出て、腐った魚のようなにおいがしたら要注意です」
内服薬や腟内に挿入する腟錠などで治療できる。
デリケートゾーンからのにおいの原因《性感染症》
「黄緑色で泡状のおりものが出て、生ぐさかったらトリコモナス腟炎、ねばねばしたおりもので悪臭がしたら淋病、カッテージチーズのような白くポロポロとしたおりもので酸っぱいにおいがしたらカンジダ腟炎の可能性が高いです」
医療機関での治療と避妊具による予防が必要に。
【デリケートゾーンからのにおいケアグッズ】
デリケートゾーンは専用商品でケアしたほうがいいそう。婦人科医・松村さんおすすめにおいケアグッズを紹介する。
デリケートゾーン専用 弱酸性フォームウォッシュ
「プラセンタフェムウォッシュMD」100ml 4400円(日本生物製剤)は、やさしく洗ってデリケートゾーンのpHバランスを整える。ラベンダー精油の香りで、肌のくすみも取り除いてくれる。

医療機関限定販売。デリケートゾーン用保湿ジェル
「アノワ41」25g3300円(アノワ)は、ダイズ種子エキス、ザクロ花エキスなど天然素材配合。

綿100%素材でムレにくい
「the GUNZE 綿100% レギュラーショーツ」8色各1320円(グンゼ)は、改質した綿を使用することで気になるにおいを90%カット。
