料理・レシピ

《そうめん研究家が選ぶ変化球めんつゆ》魚介だしやしいたけ、梅柚子…個性豊かな変わり種部門ベスト9

そうめん
ソーメン研究家が選ぶ、いちおしの変化球めんつゆとは?
写真11枚

だしの旨みとしょうゆのコクが絶妙にブレンドされた万能調味料・めんつゆ。味の概念を覆す変化球も登場するなど、各メーカーがしのぎを削る逸品の中から“本当においしい品”を、こだわり派のプロが厳選した。そうめん研究家のソーメン二郎さんが選んだ、変わり種めんつゆのベストバイを9品紹介する。

味の概念を覆すめんつゆ界の変化球

「めんつゆはしょうゆをベースにして作るので、しょうゆ蔵の数だけめんつゆも存在するんです。全国のしょうゆメーカーはおよそ1020。いろいろ試して、自分好みの1本を見つけるのも醍醐味ですよ」(ソーメン二郎さん・以下同)

【そうめん流し発祥の地】唐船峡食品「唐船峡 めんつゆ」(ストレート)

鹿児島ならではの甘めのしょうゆが印象的。

唐船峡食品「唐船峡 めんつゆ」
唐船峡食品「唐船峡 めんつゆ」(500ml 370円)
写真11枚

「日本で初めて “そうめん流し”が行われた場所として知られる、鹿児島県指宿市にある渓谷・唐船峡。その地の名前がついたストレートつゆは、鹿児島では定番。家庭でそうめんを楽しむ際も、このめんつゆを使えば、風情あるひとときが過ごせること間違いなしです!」

【しいたけだし】ヤマエ食品工業「高千穂峡つゆ しいたけ味」(ストレート)

地元ではド定番!しいたけの旨みが主役のめんつゆ。

ヤマエ食品工業「高千穂峡つゆ しいたけ味」
ヤマエ食品工業「高千穂峡つゆ しいたけ味」(500ml 350円)
写真11枚

「しいたけだしのコク深い味わいが濃厚すぎて、初めて食べる人は驚くかもしれません。はちみつが入っているため食べた瞬間は甘さが際立ちますが、後味は意外とさっぱり」

【ゆず梅味】湯浅醤油「濃縮 柚子梅つゆ」(3倍濃縮)

普通のつゆに飽きたら試したい1本。

湯浅醤油「濃縮 柚子梅つゆ」
湯浅醤油「濃縮 柚子梅つゆ」(200ml 669円)
写真11枚

和歌山県名産の梅とゆずを使っためんつゆ。

「梅の酸味とゆずの香りが効いた、すっきりとした味わいで、薬味なしでもいけます。ぜひ、冷しゃぶをのせたそうめんでゆず梅味を楽しんでみてください」

【白えびだし】ヤマゲン醸造「富山湾の白えびつゆ」(4倍濃縮)

素干しえびのだしは味わいまろやか。

ヤマゲン醸造「富山湾の白えびつゆ」
ヤマゲン醸造「富山湾の白えびつゆ」(160ml 300円)
写真11枚

「富山県の名産品・白えびの旨みが際立つだし。天ぷらのつけつゆにしてもおいしいですよ」

【揖保乃糸専用】はりま製麺「揖保乃糸めんつゆ」(ストレート)

そうめん・揖保乃糸をよりおいしく食べるためのつゆ。

はりま製麺「揖保乃糸めんつゆ」
はりま製麺「揖保乃糸めんつゆ」(300ml 310円)
写真11枚

「思い出の中にある、“夏定番の味わい”が楽しめるめんつゆです」

揖保乃糸とセットで贈るのも、粋。

【ごまみそ】ポールスタア「胡麻香るごまみそつゆ」(2倍濃縮)

ソースメーカーが作るごまとみその濃厚めんつゆ。

ポールスタア「胡麻香るごまみそつゆ」
ポールスタア「胡麻香るごまみそつゆ」(330ml 432円)
写真11枚

信州みそを使用した濃厚なごまみそ風味。

「普通に食べるには、濃厚すぎるくらいかも(笑い)。冷奴にかけたり、あじやさば、大葉を加えた冷や汁にしたりするのもおすすめ」

【鮎だし】三輪山勝製麺「鮎だし入りめんつゆ」(2倍濃縮)

京都の老舗料亭御用達。魚好きにハマる味。

三輪山勝製麺「鮎だし入りめんつゆ」
三輪山勝製麺「鮎だし入りめんつゆ」(300ml 756円)
写真11枚

「マイルドで品のある味わいの中に鮎特有の苦みも感じられる、ひねりのある一品。そうめんつゆとして食べるなら、大葉、山椒、みょうがなどの薬味を加えて、鮎の香りを楽しむといいですよ」

【鯛だし】来島開発「海峡つゆ」(濃縮タイプ)

みりんや砂糖を加えて甘さを足せば今治の味に。

来島開発「海峡つゆ」
来島開発「海峡つゆ」(1.8L 3240円)
写真11枚

ベースは珍しい鯛だし。瀬戸内の海の幸のエキスが詰まっためんつゆ。

【濃厚だし】テンヨ「ビミサン」(5倍濃縮)

山梨生まれのロングセラーだしつゆ。

テンヨ「ビミサン」
テンヨ「ビミサン」(500ml 534円)
写真11枚

「かつおだしが効いた濃厚つゆ。容量に対して比較的リーズナブルなので、日常使いにぴったりです」

◆セレクトしたのは:そうめん研究家 ソーメン二郎さん

サングラスをかけた男性
そうめん研究家のソーメン二郎さん
写真11枚

そうめん復権活動として、全国のそうめんを食べ歩き紹介する、そうめんのプロ。著書に『ラク旨! 無限そうめんレシピ』(扶桑社)他

撮影/玉井幹郎 調理・スタイリング/綱渕礼子 取材・文/番匠郁

※女性セブン2025年5月29日号