社会

愛子さま、能登訪問で被災地の人々と笑顔の交流 「愛子さま、かわいい」と話す女の子に目尻を下げてほほえまれる 優しいお言葉に高齢の被災者が涙を流す場面も

石川県をご訪問された愛子さま(2025年、石川県金沢市。撮影/JMPA)
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「災害で負った心の傷はそう簡単に癒えませんが、愛子さまのおかげで、光が見えた気がして……本当にありがたい存在でした」

相次ぐ災害に襲われた北陸・能登の被災女性は、天皇家の長女・愛子さまとの対面をこう振り返った。被災地への初めてのご訪問。愛子さまは、傷ついた人々の心に光を灯した──。5月18日と19日の2日間、愛子さまは石川県を訪問された。

「2024年の元日に発生した能登半島地震を受け、愛子さまは昨年9月に石川県を訪問される予定でした。しかしその直前に豪雨災害が発生し、延期となっていたのです。8か月越しとなった今回のご訪問は、愛子さまにとっても、能登の被災者にとっても待ち望んだものでした」(宮内庁関係者)

現地は“愛子さまフィーバー”に沸いた。

「金沢駅には県民が殺到。グレーのパンツスーツに白い小さなバッグを携えた愛子さまが現れると“愛子さまー!”と、割れんばかりの歓声が響きました」(居合わせた女性)

県をあげての熱烈歓迎を受けた愛子さまは、石川県庁で知事から震災の復興状況について説明を受けた後、震災で大きな被害を受けた七尾市内に移動され、「和倉温泉お祭り会館」や、約80人が暮らす仮設住宅をご訪問。仮設住宅の集会所では、健康維持の体操をする被災者らと交流された。さらに集会所の外では、集まった人々とあたたかなひとときを過ごされた。夫とともに3才の娘を育てる中、震災で家を失った40代の女性が語る。

手を振られる愛子さま
仮設住宅が集まる「万行第2団地」を訪問され、集まった人たちに手を振られる愛子さま(撮影/JMPA)
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「愛子さまは、娘の顔をそっとのぞき込むようにして、『何才ですか?』と声をかけてくださいました。娘が指を3つにして、『3才です』と答えると、愛子さまはもうニコニコで……『そうですか』とうなずいてくださいました。愛子さまがあまりにも優しい笑顔で話しかけてくださるものですから、娘がポロッと『愛子さま、かわいい』とこぼしたんです。そしたら愛子さまも、目尻を下げてほほえんでくださいました」

幼子だけでなく、人生の後半で苦難を迎えた被災者にも、愛子さまは深い感動を与えたようだ。80代の両親とともに仮設住宅で暮らす50代の男性はこう語る。

「愛子さまは、高齢の両親に『お体にお気をつけください』と優しく声をかけてくださった。父はその言葉に胸が熱くなったようで、涙を流していました。地震以来大変なことばかりですが、愛子さまにお会いして“新たな人生を頑張らないといけない”と、生きる力をいただきました」

震災発生直後から、能登に心を寄せられてきた愛子さま。8か月越しの“約束”を果たされるため、両陛下と準備を重ねられてきたという。

「地震発生後、3度にわたり能登を訪問された両陛下は、現地で目の当たりにされた被害について、愛子さまにお話しされたそうです。

愛子さまは被災地訪問が初めてということもあり、不安も抱かれていた。雅子さまからは現地での振る舞い方のほか、“仮設住宅で高齢者と接する際はマスクを”と、具体的なアドバイスがあったそうです。高齢者への配慮ですよね。愛子さまは両陛下と一緒に、ご自分の立場で何ができるかということを熟慮しておられました」(前出・宮内庁関係者)

装いをグレンチェックのジャケットと黒のパンツに改め、髪もアップに変更した2日目は、震度7の揺れを記録した志賀町をご訪問。住民の暮らしを支える道の駅を視察され、被災者の声に直接耳を傾けられた。

※女性セブン2025年6月5・12日号

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