
桜が散ったと思ったら、一気に季節は夏へと向かい始めた。新緑と初夏の風を感じながら食べたくなるのは「冷たい麺」。そばやうどん、冷麺など麺文化が根づく古都・京都で、さわやかで涼しげな見た目にも美しい「冷たい担々麺」を、地元に精通する文化人や京都グルメを知り尽くす地元情報メディア『Leaf KYOTO』に教えてもらった。
コクのあるたっぷりの餡!小籠包からはスープがあふれる
「魏飯夷堂 三条店」は、18才から中華の名店で修業を積み、京都を代表する創作中華「一之船入」を立ち上げた魏禧之さんがオーナーを務め、本格的な中華料理を手軽に楽しめる。シンプルながら奥深い味わいのジャージャー麺はランチセット(1400円)にして小籠包と一緒に食べると「冷」「温」で箸が止まらない。





◆「魏飯夷堂 三条店」
京都府京都市中京区三条岩上西入る橋西町661
だしの香りが詰まった緑の氷でキンキン
「中華川食堂」の「緑の冷やし麻辣麺」(1190円)。インパクト大な緑のスープはにらとほうれん草がたっぷり入って栄養満点。麺はつるりとした口あたりで冷たいスープにピッタリ。添えられたえびペーストで味変すれば、麺がつるつる進む。



◆「中華川食堂」
京都府京都市伏見区竹田中内畑町171 第2コーポ森崎 1F
たっぷりトマトと豆乳で酸味と旨みが重なるおいしさ
「煌力(ゴウリキ)」の「冷やし担々麺」(1000円)は、のどごしよく透明感のある麺に、トマトと豆乳を隠し味にしたまろやかで旨みのあるピリ辛なスープがよく絡む。お好みで「食べる辛お酢」をかけると、さらにさっぱりとした味わいに。


◆「煌力(ゴウリキ)」
京都府京都市中京区西洞院通姉小路下る姉西洞院町545 ホワイトプラザ 1F
自家製ラー油の花椒のさわやかな辛みが美味
「桃園亭」は、大正時代から伝統を引き継ぐ中華料理レストラン。「担々冷麺」(1000円)は、ハム、卵、もやし、きゅうりといった冷やし中華を思わせる具材に、自家製ラー油を使ったピリ辛で旨みたっぷりのひき肉の餡が。京都の風景を一望できる店内で、歴史を感じながら老舗の味を堪能して。




◆「桃園亭」
京都府京都市下京区河原町通四条下る稲荷町335 宝源ビル13階
麺と一緒に京都のおまつり!遷都1100年を記念して「時代祭」

「時代祭」は、1895(明治28)年に、平安遷都1100年を記念して始まった平安神宮の大祭。平安京が創設された延暦時代から明治維新まで、それぞれの時代を代表するスタイルに扮した京都市民約2000人が街を練り歩く“動く歴史風俗絵巻”として知られる。維新勤王隊の奏する笛や太鼓の音色も美しい(10月22日)。
※女性セブン2025年6月5・12日号