
桜が散ったと思ったら、一気に季節は夏へと向かい始めた。新緑と初夏の風を感じながら食べたくなるのは「冷たい麺」。そばやうどん、冷麺など麺文化が根づく古都・京都で、さわやかで涼しげな見た目にも美しい「冷麺」を、地元に精通する文化人や京都グルメを知り尽くす地元情報メディア『Leaf KYOTO』に教えてもらった。
注文後に製麺する弾力ある麺とまろやかな酸味のスープがごちそう
「京韓堂 アジョシ祇園本店」の「京都冷麺極」(1650円)は、 作りおきではなくその場で製麺することで、弾力を残しながら食べやすい絶妙な食感に。スープを吸うと食感に変化が出るため、できたてをすぐに食べて。A4以上のスネ肉をベースにした野菜のスープは旬の柑橘で仕上げ、さっぱりとした仕上がりに。まろやかな酸味でごくごく飲める。



◆「京韓堂 アジョシ祇園本店」
京都府京都市東山区4-小松町4-2
アートな空間で本格冷麺を味わう
「李青」は、京都御所からほど近く、賀茂川と高野川が合流する出町柳に位置する喫茶店。店内には、韓国・朝鮮の家具や工芸品が並びアートギャラリーのようなゆったりとした時間が流れる。やさしい辛さのある地味深いスープの「韓国冷麺」(1400円)にはわかめ、しそ、のり、ニラキムチ、水菜、卵、チャーシューなど具材がたっぷりのってボリューム満点。


◆「李青」
京都府京都市上京区梶井町448-16
食後のおやつに!京都人が愛する老舗の甘味を堪能
「鍵善良房」は300年続く祇園の老舗として舞妓や芸妓、花街から愛される甘味処。注文を受けてから作るという透明感のあるくずきりは、濃厚な甘さの黒蜜と、さっぱりとした白蜜の2種類から選ぶことができる。夏のおやつにピッタリな、涼やかな甘味がうれしい。



◆「鍵善良房」
京都府京都市東山区祇園町北側264番地
麺と一緒に京都のおまつり!上賀茂神社とクラシックの美しい調べ「都のかなで」コンサート

「都のかなで」コンサートは、京都最古の神社にして世界文化遺産に登録される上賀茂神社を舞台にした野外音楽クラシックコンサート。国指定重要文化財の細殿に、国内外で活躍するアーティストが出演。伝統あるNHK交響楽団で昨年、30才でコンサートマスターに就任したヴァイオリニストの郷古廉さんなど6名が名曲を奏でる。神秘的で荘厳な空間に響くクラシックは必聴(10月11日)。チケットの抽選申し込みは「JR東海MARKET」から(6月18日締め切り)。

※女性セブン2025年6月5・12日号