
昨年7月に発生した「令和の米騒動」が、新たな展開を迎えた。主導したのは、急遽、農林水産大臣に抜擢された小泉進次郎氏(44才)。騒動の収束に向けた政策に注目が集まるなか、国民の期待を一身に背負った“救世主”は、公務同様に多忙な私生活を送っていた──。
「一日でも早く、一粒でも多く、国民のかたにコメを届けないといけない」
5月31日、地元・横須賀(神奈川県)で市長の市政報告会に出席した小泉進次郎農林水産大臣は、多くの聴衆の前でそう力強く宣言した。“コメ大臣”としての日々を「不眠不休と言ってもいい」と明かした進次郎氏の頭には、白髪が目立ち、目は充血しているようにも見える。報告会を終えて家路についた進次郎氏だが、すぐに休めるわけではない。妻子が待つわが家でこそ、やるべき“仕事”が残っている──。
失言で辞任した前任の江藤拓氏(64才)に代わり、進次郎氏が大臣に就任したのは5月21日のこと。「令和の米騒動」の収束を目指し、備蓄米を従来の「競争入札」ではなく「随意契約」で大手小売業者へ売り渡すことを早々に決断。5月31日には5kg約2000円のコメが店頭に並んだ。進次郎氏を“救世主”と評価する国民の声もあるが、上武大学教授で経済学者の田中秀臣さんはこう分析する。
「石破政権の支持率低迷が続くなか、江藤氏の失言でさらにイメージは悪化しました。知名度と人気のある進次郎氏を抜擢し、少しでも政権のイメージ回復を図りたいというもくろみがあったのでしょう。昨年の自民党総裁選で敗北した進次郎氏にとっても、国民の関心事である米価高騰の対応を任されたことはチャンスと言えます。結果次第では、総理の椅子への再挑戦の可能性も出てくるのではないでしょうか」

進次郎氏にとっても大事な局面だが、お得意の“迷言”も飛び出した。進次郎氏は2019年8月にフリーアナウンサーの滝川クリステル(47才)と結婚。2020年1月に長男、2023年11月には長女が誕生した。
「大臣就任直後の囲み取材で、“自宅では何kgくらいコメを買うのか”との質問に、“パックご飯も買います”と見当違いな答えを口にしました。滝川さんは過去にメディアのインタビューで、オフの日は夫婦で一緒に夕飯をつくり、献立で“おコメはスタメン”と明かしていた。それなのに普段購入しているコメの量を答えられなかったことで、夫婦仲を心配する声が上がったんです」(政治部デスク)
結婚後のふたりの活動が、心配事を後押しした。
「滝川さんは2014年に動物愛護の一般財団法人を設立して、現在も積極的に活動を続けています。最近では開催中の大阪・関西万博のイベントに出席したり、フランス語の絵本の翻訳に携わるなど、進次郎氏とはまったく異なる分野で幅広く活躍しています。多忙なふたりゆえ、夫婦の時間が取れないことも多いようです」(芸能関係者)
夫婦で決めたルールこそ最優先
長男誕生時、進次郎氏は2週間の育児休暇を取得。育休明けも長男をお風呂に入れ、哺乳瓶での授乳やおむつ交換をこなしたが、不慣れな子育てのなか子供と一緒に寝落ちすることも珍しくなかった。第2子の誕生以降は、これまでの育児に加えて、食器洗いや掃除などの家事を率先してやるようになった。
「進次郎さんが“皿洗い”担当の日は、何時に帰宅しても必ず進次郎さんが食器を洗うそうです。いくら忙しくても夫婦で決めたルールこそ最優先と徹底している」(進次郎氏の事務所関係者)
米騒動で奔走するいまも、夫婦のスタイルが変わることはない。
「滝川さんが結婚前から飼っている愛犬・アリスは、もうすぐ17才になります。いまは高齢で歩けない状態ですが、進次郎さんが犬用の大きなカートに乗せて外出することもあるようです。アリスが散歩中にフンをすれば、進次郎さんがビニール袋に入れて持ち帰るなどマナーもしっかりしていました」(近隣住民)

そんな生活ぶりに男性陣からは“恐妻家……”という声も上がっているというが、滝川の一方的な要請ではない。結婚発表にあたり、滝川は自身のインスタグラムに《「政治家の妻はこうあるべき」という形にとらわれず、私らしく、ありのままの生き方、スタイルを尊重してくれること》を、進次郎氏との話し合いのなかで感じることができたと綴っている。
「夫を尻に敷いているように見えるのか、滝川さんのことを一筋縄ではいかない“食えない強妻”という人もいます。でも進次郎さんは彼女の自分らしい生き方を尊重しているんです。いまの生活もお互いが夫婦のあり方を話し合った上でのこと。進次郎さんも無理があるときは、家事の負担軽減を直談判することもあるようです」(前出・進次郎氏の事務所関係者)
とはいえ、進次郎氏は4代続く政治家の家系。政治家の生活と私生活は簡単に切り離せるものではない。
「進次郎氏は頻繁に地元の横須賀に顔を出していますが、滝川さんを見かけた人はほとんどいません。“政治には顔を出さなくていい”という約束を交わしているといいますが……。今年に入って小泉家を支えた元神奈川県議が亡くなったのですが、『お別れ会』で涙を見せる進次郎氏の横に滝川さんの姿はなかった。事情もあるかと思いますが、参列するべきだったのではないかとの声も聞こえてきます」(前出・政治部デスク)
冒頭、進次郎氏が農相として横須賀で熱弁をふるった日も滝川は別行動だった。強い妻の存在に押されて、進次郎氏の手腕が試される。
※女性セブン2025年6月19日号