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趣味の達人・秋吉久美子の多忙な毎日 釣り、ヨガ、クラシック鑑賞、哲学教室…色とりどりの趣味が組み合わさることで豊かになる人生

さまざまな趣味を持つ秋吉久美子
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自分を夢中にさせる「趣味」や「人とのつながり」は生きる活力となり、健康寿命を大きく延ばしてくれるはず。人生100年といわれる時代。まだまだ長い第二の人生、せっかくなら好きなこと、一生懸命になれることを見つけて生きていきたい。俳優の秋吉久美子(70才)に、いま夢中になっている「生きがい」について聞いた。

秋吉は、ヨガにパーソナルジム、詩吟に歌謡教室、読書にクラシック鑑賞、哲学教室……。数えだしたらキリがないほど色とりどりの趣味を持つ。

「いろんな趣味を持つことで人生がカラフルになります。ヨガと哲学など、調べていくとそれぞれの趣味が深い部分でつながり、新しい発見を得られる喜びもあります」(秋吉・以下同)

数多ある趣味のなかで、最も長いつきあいが釣りだ。

子供の頃から釣りが好き。釣れなかったことはほとんどないという
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「釣竿を片手にため池に釣りに行ったり、山のなかで化石を掘ったりすることが好きな子供でした。自然のなかで遊んでいると自分もその一部なんだと感じられて、それが楽しかった。いまも1年に3回くらいは釣りに行きます」

釣りに次いで長く続けているのがヨガだ。

「50年ほど前にまだ都内に教室が数軒しかない頃、ヨガを始めました。当時は足上げ腹筋を50回やるような『根性ヨガ教室』がほとんどでした。自分には合わないとやめてしまったけど、その後に出会ったアシュタンガヨガにハマった。“ヨガのエアロビクス”と呼ばれるほど運動量が多いヨガだけど頑張って一通りこなした後の爽快感がたまらず、しばらく続けました」

70代になった現在は、体調と相談しながら「美容健康ヨガ」を楽しむ。

「いろいろなレベルがあるから、その日の体調に応じてクラスに参加します。1時間以上、体を曲げたり捻じったりするポーズを決めたのち、最後に5分ほどリラックスのポーズを取るとき、すべてがリセットされるようで最高に気持ちいい。

日常生活では、考えて行動して振り返ってまた行動しての繰り返しですが、ヨガは“あのときこうするべきだった”という反省が一切不要なんです。最後に体を解き放すことで心まで解放されて、この上なく心地よく瞑想できます。それにより姿勢だけでなく思考も柔軟性を保てます」

秋吉久美子は子供の頃からの趣味が釣りだという釣りをいまも続ける
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それぞれの趣味が組み合わさり人生が豊かになると“趣味の達人”は語る。

「例えばクラシックの勉強をすれば哲学や小説をより深く理解できるし、和服を着た際に筋肉にかかる負担はヨガでリセットできます。年に数回は書もやりますが、最初の一筆を書き出す際は勇気と集中力が必要で、書き終えると汗もかく。これだけ趣味があると、毎日本当に忙しいんです。時間がいくらあっても足りないくらいですよ」

【プロフィール】
秋吉久美子(あきよし・くみこ)/1954年静岡県出身。1974年に藤田敏八監督の『赤ちょうちん』『妹』(ともに日活)などに出演。現在は舞台俳優や歌手としても活動中。

※女性セブン2025年7月3・10日号

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