俳優の玉木宏（45才）や、高岡早紀（52才）らが所属する芸能事務所アオイコーポレーション（以下AOI）が、乃木坂46、SKE48、宮脇咲良（27才）、Novelbrightなどの著名アーティストの運営会社を傘下に持ち、秋元康氏も特別顧問を務める総合エンターテインメント企業KeyHolderにグループインすることが6月27日に発表された。創業45年のAOIがグループインする事により、さらに幅広い事業展開に乗り出すことになりそうだ。
「AOIの看板俳優でもあり、近年は映像監督としても活躍する玉木宏さんが、KeyHolderの子会社に所属しているロックバンドNovelbrightのミュージックビデオの監督をするなど、前から関係値を築いていたようです」とは、芸能事務所関係者。
「AOIは名古屋に拠点を置く会社ですし、KeyHolderもSKE48の運営会社を傘下に持つことから“名古屋”という共通点もあって関係が緊密なものになっていったのでしょう。葵社長は風間トオル（62才）や美木良介（67才）などを育て上げ、45年間芸能事務所を続けている大ベテラン。エンタメ業界では後発ともいえるKeyHolderが葵社長の知見に基づいたアドバイスを求めたことから今回のグループインに至ったのではないでしょうか」
Win-Winな選択肢
新型コロナウイルスの影響や、芸能人と芸能事務所の関係性の変容から、芸能プロダクションの経営環境の厳しさが近年目立っている。24年3月には壇蜜（44才）や吉木りさ（37才）が所属したフィットが破産、同年12月には藤原紀香（53才）や篠田麻里子（39才)が所属したサムデイも破産した。ネガティブな芸能事務所の動きがある中にあっても、資産・業績ともに優良なAOIがKeyHolderと手を組む今回の動きはポジティブなシナジーを生み出すWin-Winな選択肢として業界内でも注目を集めている。
「KeyHolderグループは、これまでも数々のM&Aを実施しており、芸能プロダクションとしてだけではなく、映像制作事業・広告代理店事業・物流事業など事業規模を拡大している企業体です。そのなかで、芸能部門を強める今回の動きはエンタメ事業をやっていくうえでの肝ともいえるオリジナルIPの創出、つまりは新人タレントの発掘を強化していくためと言われています」（前出・芸能事務所関係者）
確かに、KeyHolderが発表した文書には《浅井氏の有するエンターテインメント業界との幅広いコンタクトポイントは勿論のこと、ご自身の経験と実績に裏付けられた幅広い知見を組み合わせることが、双方に利のある新たな展開が期待でき》と書かれている。
両社のつながりから何が生み出されていくのか。今後の展開が期待される。