
――物語のなかでは、ギュナムもヒョンサンも軍人になるために、子どもの頃の夢を諦めざるを得ませんでした。お二人はどんな夢を持っていましたか?
ジェフン:レンタルビデオ屋の店員さんです。小さい頃から頻繁に通い、たくさんの作品を借りて見てきたことが、俳優という目標や映画に対する夢を抱く源泉になったと思います。日本にはまだお店が残っていますよね。見つけると嬉しくなります。
ギョファン:たくさんありすぎて学期ごとに夢が変わっていたんですけど(笑い)、ひとつはコメディアンです。もともと人前に立つことが好きで、何かしら感情を伝える仕事をしたかったんだと思います。
――今日の撮影でもおどけて場を和ませてくださるなど、サービス精神が旺盛な方なのだとお見受けしました。
ギョファン:今日は取材なのでちゃんとしていますけど(笑い)、タガがはずれると本当に大変です!
――スケジュールが詰まっているとは思いますが、今回の来日でこれだけはやろうと思っていることは?
ギョファン:Vlogを撮って帰ろうと思っています。セルカ棒(自撮り棒)も韓国から持ってきました。

ジェフン:僕は日本に来るといつもすぐにコンビニに行くんですが、昨日到着してからまだ行けてなく、今日もスケジュールが終わったらすぐに帰らねばならず…。なんとか空港に向かう途中にコンビニに立ち寄らせてくださいとお願いするつもりです。タマゴサンドとフルーツサンドがあったら嬉しいですね。それとカップラーメン! 来るたびに新しくておいしいものが出ていてすごくエキサイトします。今回も、キャリーバッグいっぱいに詰め込んで帰りたいです。そうそう! 昨日ホテルの部屋に入ったら映画の宣伝チームがカレーメシを用意してくださっていて。絶対に買って返るリストに入れていたので、ありがたかったです。カレーメシにゆで卵二つ入れて食べたら、それ以上のものはありません。
『脱走』新宿ピカデリーほか全国公開中
撮影/山尾野々香 取材・文/小泉咲子