
「いのち」をテーマに掲げた万博で考えたいのは、「ゼロ」から生まれた地球と人間が積み上げた技術や医療で、環境汚染を「ゼロ」にし持続可能な未来をつくるということ。環境問題にも関心の深い関根勤さんと麻里さんの仲よし親子と万博を歩きました!
娘と、孫と――世代を超えた学びの場
「55年前は来ることができなかったから、感慨深いですね」。
東京生まれ、東京育ちの勤さんは、当時を思い出してそう語る。「大阪は遠いから連れていってもらえなくて。‘70年の大阪万博はテレビを通して夢中になっていました」。(勤さん)会場内は国籍も年齢も多様な人たちの熱気であふれる。「null²はまさにいまの時代を象徴するようなテクノロジーが詰まっていて、ぼくだけだったら入れないから麻里と一緒でよかった(笑い)。上の孫が9才なんだけど、すごく気に入ると思う。キラキラした顔を見るのがぼくの生きがいですから」。
null²は見たことも体験したこともない「バーチャルとリアルが融合する」世界
メディアアーティストの落合陽一さんがプロデュースする「null²」は、鏡面のボックスを組み合わせた輝く建物が話題に。「null」はプログラミング用語で「何もない」「ゼロ」を表し、デジタルアバターと対話し、“ゼロから新しい生命観を生み出す”を体感できる。「ずんずんと響く重低音に合わせて建物が振動するのが不思議な感覚で入る前からわくわくします」(麻里さん)。



特注の鏡とLEDを使った「音と映像のシャワー」に没入
パビリオンに入ると、天井と床に張りめぐらされた鏡面状LEDが無限に広がる反射世界を展開。


「愛」を表現するフランス館 情熱と洗練、環境への配慮がなされた建築
自分、他者、自然に愛を向けることで未来を紡ぐことをメッセージにしたフランス館では、ハイブランドの美しい展示のほか、沖縄の首里城とノートルダム大聖堂などをシンクロさせ、日仏の意外なつながりも表現。光のきらめきや音、中庭で感じる風の香りなど環境性能を備えた建物で五感をフルに使って堪能できる。




関根勤
1953年、東京都生まれ。TBS「ぎんざNOW」の素人コメディアン道場で初代チャンピオンとなり’74年デビュー。テレビ、ラジオ、舞台など幅広く芸能活動を行う。
関根麻里
1984年、東京都生まれ。’06年、米エマーソン大学を首席で卒業後、タレントデビュー。司会、俳優、歌手、翻訳を手がけるなど幅広い分野で活動。2児の母。
提供/JR東海 撮影/小倉雄一郎(本誌) スタイリスト/繁田美千穂 ヘアメイク/上野由可里 衣装協力/INÉD、Maglie le cassetto