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沢田研二、盟友ドラマーが急逝 ファンも驚いた「バックバンドのメンバーを一新する」という非情な決断の裏にあった“ジュリーの男気” 

バックバンドのメンバーを一新した沢田研二
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 ジュリーこと沢田研二(77才)のバックバンドで、ドラムを担当した平石正樹さん(享年62)が9月12日に亡くなった。平石さんがジュリーのバックバンドに加わったのは2022年で、もともと活動していた3人組バンド『BARAKA』がまるごと加入する形となった。

「平石さんたちが入る前のジュリーは、ライブでバラードを中心に歌っていて、盛り上がりに欠けるステージもありました。それがBARAKAの加入で、ロック調の激しい楽曲を披露する機会が増えた。“往年のジュリーが帰ってきた!”とファンは熱気を取り戻し、ジュリーの再ブレークにつながりました。

 特にパワフルながら繊細なリズムを刻む平石さんのドラムは、“ジュリーサウンドにドハマりしている”と好評でした。曲の始まりを告げる、平石さんの“ワン・ツー・スリー・フォー”のカウントが耳に残っているファンも少なくありません」(音楽関係者)

 BARAKAの加入で7人になったバックバンドは、「七福神」としてファンから愛され、ジュリーもライブ中に「最後まで彼らと一緒にやっていきたい」と宣言したこともあった。だが昨年9月、ジュリーはある決断をしていた。

ジュリーを支えた平石さん(公式HPより)
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「“未知の世界に飛び込みたい”という理由で、2025年のツアーからバックバンドのメンバーを一新すると突然発表したんです。自分を救ったメンバーに対する、非情ともとれる決断。ジュリーのわがままと受け止められ“ファンをやめる”と言い出した人もいたほどでした」(前出・音楽関係者)

 それから約1年。平石さんの訃報と同時に、彼が2年前から闘病生活を送っていたことも明らかになった。

「平石さんは病を抱えながらツアーに帯同し、つらい素振りを見せないようにしながらドラムを叩いていたんです。ジュリーはそのことを知っていたはず。仲間だからこそ、体を気遣ってどこかでケジメをつけなければという思いが強くなっていったのではないでしょうか。

 でも平石さんだけがいなくなれば、あらぬ臆測を呼びかねない。ジュリーは批判を覚悟のうえでメンバーの交代を決断したのではないかと、ファンの間で話題になっているんです」(前出・音楽関係者)

 男気に揺れたジュリーはこれからも歌い続ける。

女性セブン2025101623日号

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