
「これから劇場でたくさん流れていってくれることを祈るばかりです」。10月10日、映画『秒速5センチメートル』の初日舞台あいさつに立ったSixTONESの松村北斗(30才)は、主演として多く流れる(上映される)ことを願い、こう語った。
「言葉にものすごく実感がこもっていたのは、その裏で、もう1つの主演作品が“お蔵入り”の憂き目を見ていたからじゃ……そう囁く関係者は少なくないようです」(映画関係者)
松村は、2021年にNHKの朝ドラ『カムカムエヴリバディ』でヒロインの初恋相手を好演し、2023年には映画『ホリック xxxHOLiC』で「日本アカデミー賞新人俳優賞」を受賞。今年2月公開の映画『ファーストキス 1ST KISS』では、松たか子(48才)の夫役を演じて好評を博し、興行収入30億円に迫るヒットを記録。ここ数年で一気に“数字が取れる俳優”として知名度を上げていた。
お蔵入りしたのは、そんな松村の次なる“代表作”になる可能性を秘めていた大型企画だったという。
「人気女優の芳根京子さん(28才)とのW主演で、『角川映画』の50周年記念作品に出演する話が進んでいたんです。角川映画は来年50周年という節目にあたり、作家・松本清張さんの作品を原作とする、かなり大がかりな企画の準備を進めていたといいます。今年10月にクランクインする予定で、脚本も何度かやりとりしていて、松村さんは役作りとしてバイクに乗る特訓もしていたようです」(前出・映画関係者)
しかし、着々と準備が進められていたにもかかわらず、撮影開始直前で突如、企画そのものが立ち消えになったという。
「製作サイドの都合で、企画自体がなくなってしまったんです。なんでも、撮影スケジュールの調整がうまくいっていなかったとかで、確保していた日程では、『どうにも撮り終わりようがない……』という判断になったそうです。
スタッフの中には、準備のために撮影開始の1年以上前から動き出していた人もいたでしょう。企画が白紙になったことで、今後は賠償問題に発展する可能性もあるかもしれません」(別の映画関係者)
芳根といえば、11月14日には主演映画『君の顔では泣けない』が公開されるほか、今年は冬、春と2クール連続でドラマの主演を務めるなど、まさに“いまが旬”の人気女優。そんな2人のW主演となれば、かなりの話題作になったはず。
「角川映画は『犬神家の一族』や『セーラー服と機関銃』など、日本映画史に刻まれる名作の数々を生み出してきました。その50周年記念作品とあって、松村さんとしてもかなりの意気込みで準備に臨んでいたでしょうから、撮影開始直前に中止となって落胆されていたようです」(前出・別の映画関係者)
映画の撮影中止について『角川映画』を製作するKADOKAWAに問い合わせたが、《当社では企画段階や制作過程にある案件について個別の情報開示は行っておりません》との回答だった。松村と芳根という最旬コンビの“ランデブー”は幻となってしまった。
※女性セブン2025年10月30日号

