
若い頃の弾けるような魅力とは少し違うけれど、大人には大人の“キレイ”がある。目指したいのは、年を重ねてこその品の良さや自分の魅力を活かす生き方。モデルとして活躍する富岡佳子さん(56歳)に、キレイの作り方を教わりました。10月20日発売の大人女性に向けたムックシリーズ『reShine2025年秋号』に掲載している記事から抜粋して紹介します。
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私は、モデルとしてファッションの仕事をしているせいか、同世代の女性たちから頻繁に質問されることがあります。
「大人のファッションって難しいです。 どうすれば、おしゃれになれますか?」
年齢を重ね、体形も顔立ちもマインドもいろいろ変化する世代。どんなファッションを目指せばいいのかわからなくなってる人が想像以上に多くて驚きます。
私が思うのは、ファッショって決して難しく考えるものではないということ。たぶんみんな、モードを極めるくらいおしゃれになりたいわけじゃないし、やたらとトレンドを取り入れたいわけでもない。きっと、そうですよね?
自分の個性や印象をベースにして、そこに大人ならではのセンスが光る着こなしをプラスして、なんとなく洗練されたイメージになりたいな、とか。そのくらいのニュアンス。自分にとっても、人から見ても心地よくて、着こなし方にその人のセンスがさりげなく感じられるような。私もそうありたいし、ファッションを楽しむってそういうことだと思います。年齢を重ねた自分自身が素敵に見えるような要素を意識して取り入れることが大切です。
じゃあ、その要素って何?と聞かれたら、私は「上品さ」だと答えます。装いはもちろん、ライフスタイル全般についても、大人の女性が素敵に見える決め手は何よりも上品さ。品の良さがあってはじめて、その人の個性は輝きだす。逆に品の良さがないと、トレンドもラグジュアリーも素敵には見えません。
◆富岡佳子
モデル。1969年生まれ、大阪府出身。 19歳でモデルデビューして以降、数々の女性誌やテレビ、CMで活躍。『eclat』(集英社)では2025年初旬まで8年半にわたり、表紙キャラクターを務めた。 憧れとリアルが調和した抜群のセンスは、大人世代から圧倒的な支持を集める。 近年はSNSやエッセイを通じ、洗練されたライフスタイルを発信中。@yoshikotomioka
https://tomiokayoshiko.com
撮影/山根悠太郎 (TRON) スタイリング/村山佳世子 ヘア&メイク/美舟(SIGNO) モデル/富岡佳子 構成/栗原うらら 取材・文/片山裕美
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『reShine2025秋号』では、気分が上がる美容・趣味・暮らしの実例やヒントを紹介。特集では“いくつになってもキレイ”の作り方や、ご機嫌でいるための秘訣を、reShine世代=(50~60代の女性たち)である、安田成美さん、高島礼子さん、南果歩さん、松本伊代さん、紫吹淳さん、鈴木砂羽さん、渡辺満里奈さんたちにインタビュー。誰もがおしゃれで粋に見える大人の着こなしについて、同世代の人気モデル、富岡佳子さん、前田典子さんがレクチャー。ほか、京都の大人旅や、白髪・薄毛対策、気になる美容医療など、役に立つトピックスをお伝えします。「付録付き限定版」では、3WAYに使えるマルチパウダー「レカルカ イルミネイトマルチ」の現品付き。
※『reShine』2025年秋号
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