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《絶滅危惧種とご対面》雅子さま「フェラガモを30年愛用」時代に流されないファッションでラッコの“イカミミジャンプ”に「かわいい!」と歓声

写真/JMPA
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天皇皇后両陛下は11月8・9日に、「全国豊かな海づくり大会」への出席のため6年ぶりに三重県を訪問された。東京駅から東海道新幹線と近畿鉄道を乗り継いで三重県入りした両陛下は、車中で昼食を取りながら色づき始めた紅葉を眺め、会話を楽しまれたという。

午後2時頃、近鉄鳥羽駅に到着されると、駅頭に集まった人たちに笑顔でお手振りをされた。雅子さまは全身ブラウンカラーのパンツスーツ姿で、装いを目にした歓迎の人たちからは「お綺麗だわ」「雅子さま~」と歓声が上がった。

「ブラウンのスーツと手にされていたバッグは、2024年10月に『国民文化祭』への出席のため岐阜県を訪れた際と同じコーディネートでした。前回は胸元にゴールドのネックレスが輝いていたのに対し、今回はスカーフを巻かれてアレンジを楽しまれていましたね。バッグはイタリアのブランド『フェラガモ』のもので、30年以上も愛用されています。ひとつのものを長く愛用される雅子さまのお姿に、時代の流行に左右されない“サステナブルファッション”の心が宿っています」(皇室記者)

左手に『フェラガモ』のバッグ(写真/JMPA)
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両陛下が向かわれたのは、今年開館70周年を迎えた『鳥羽水族館(鳥羽市)』だった。同館は絶滅危惧種のラッコやジュゴンを国内で唯一飼育している。若井嘉人館長の案内でラッコの水槽の前に立たれた雅子さまは、目の前で貝を割ったり、水槽のガラスを叩いたりする愛らしいラッコの姿に「かわいい!」と目を輝かせられていた。

「ラッコの餌やりでは、ブーメランのように投げてガラス面の高い位置に張り付け、水面からジャンプしてキャッチする『イカミミジャンプ』を披露する予定でした。ところが飼育員が緊張してか、うまく張り付かず、4回目の挑戦でラッコが豪快にジャンプ。成功すると“おー!”と歓声を上げられ、雅子さまはまたも”かわいい!“と声を上げられていました」(皇室記者)

その後、ジュゴンやスナメリをご覧になり、希少生物の保全活動の説明にも熱心に耳を傾けられていた。お帰りの際、若井館長は雅子さまから思いもよらぬお言葉を聞いたという。

「両陛下に“ぜひ、またお越しください”とお伝えしたんです。すると雅子さまが“愛子も楽しみにしています”と笑顔でお言葉をかけていただいたものですからびっくりしてしました。まさか、愛子さまが当館を訪問されることを楽しみにされているというお言葉を聞けるとは思ってもいませんでしたので、本当に嬉しかったですね」(若井館長)

ラッコのジャンプに大興奮のご様子だった(写真/JMPA)
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翌9日、両陛下は志摩市内で行われた「全国豊かな海づくり大会」の式典に出席された。地元の中学生が「海苔で伝える海の危機」というタイトルで作文を読み上げると、両陛下は頷きながら熱心に耳を傾けられていた。

「式典終了後には風雨の中、南伊勢町の宿田曽漁港で、海の環境が守られることを願って伊勢海老の稚エビやマダイの稚魚の放流行事が行われました。地元漁業関係者らの海上行事中には風雨が強まり、両陛下がいる建物の中にも雨が吹き込んでいましたが、両陛下は変わらぬ姿勢でご覧になっていました。予定時間より大幅に遅れてのお帰りになりましたが、雅子さまは後部座席の窓を開け、雨が吹き込んでいても会釈されていました。雨をものともしない姿勢に大会関係者らには感服した様子でした」(皇室記者)

雨中でも笑顔で対応されていた(写真/JMPA)
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両陛下の重要な公務である「四大行幸啓(よんだいぎょうこうけい)」。「海づくり大会」は、今年最後の四大行幸啓の行事だ。無事終えられたことに、きっと雅子さまも安堵されたに違いない。

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(2025年10月、写真/JMPA)
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雅子さま(2025年10月、大阪府。撮影/JMPA)
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(2024年9月、写真/JMPA)
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(2025年7月、写真/JMPA)
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