ダイエット中の悩める女子・ユキさんの疑問に、「ABC HEALTH LABO(エービーシー ヘルス ラボ)」の栄養士、アヤネさんが回答! 今回の疑問は、こちら。
Q ”カロリー0″や”体脂肪を減らす”と銘打った食品の効果は?
チョコレートやビールなど、ダイエット中でも疲れちゃったときには思わず食べたくなる…。コンビニでよく見かける”カロリー0”と銘打ったものを選べば、ダイエット中に飲み食いしても大丈夫? ”体脂肪を減らす”ドリンクと一緒ならばっちり! だよね…??
A 落とし穴あり。栄養表示を見て、確認を
ダイエット中にもっとも気になるのは、”脂肪”に関する機能性を謳った食品ですよね。ただし、こうした食品、よく見ると、「主食・副菜のバランスを大切に」や「適度な運動が必要」といった文言が添えられています。つまり「これさえ摂れば大丈夫」ではなく、あくまでも食生活や運動などをきちんと整えた上でのプラスα、と心得るべきなんです。
また、”カロリー0”は、”まったくカロリーがない”という意味ではなく、”100ml当たり5kcal未満である”が正。たとえ500mlの飲料にエネルギー量が24kcalあっても、”カロリー0”という表示になるんです。
”糖類0”や”ノンシュガー”、”ノンファット”といった食品も同じです。例えば「糖質」については、100ml当たり2.5g未満で”低糖”や”微糖”、100mlで0.5g未満で”糖類0”や”ノンシュガー”と銘打っていいことになっています。
中には、”カロリー0”ではあるものの、人工甘味料を配合しているため、糖質量は高め、というものも。誤解を避けて美痩せを目指すのなら、栄養表示をきちんと確認するのがオススメです。
ちなみに、健康効果を謳った食品は「保健機能食品」といい、「特定保健用食品」「栄養機能食品」「機能性食品」の3種類があります。これらは種類によって、商品に記載すべき文言が異なります。
いわゆる”トクホ”と呼ばれる「特定保健用食品」は、健康増進に役立つことが科学的に立証されているもの。その効果や安全性について国が審査を行い、食品ごとに消費者庁の長官が許可しています。”体脂肪を減らすのを助ける”とか、”脂肪の吸収を抑える”といったキャッチコピーがついたお茶などが例に挙げられますね。
健康への効能を謳うことができる、という点では、「機能性食品」もかわりはありません。ただし、こちらの場合、安全性や機能性についての調査は、国ではなく、事業者の責任になります。
一方、「栄養機能食品」は、国が指定する17種類の栄養成分を一定量含んでいる場合、”1日分のビタミン入り”といった分量や、その栄養成分の効能について、パッケージに表示ができるというものです。
こうした食品に関する情報や研究結果は、メーカーのホームページなどにも。気になる人は覗いてみましょう。
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監修:ABC HEALTH LABO(エービーシー ヘルス ラボ)
東京を中心に全国約28万人が通うお料理教室「ABC クッキングスタジオ」の中で、ヘルスケアビジネスを推進するチーム。医療、美容、スポーツの観点から食を研究し、レシピ提案やセミナー、料理レッスンを行っている。公式サイトは、https://www.abc-cooking.co.jp/labo/