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自分の好きな有名人やグループ、キャラクター、モノなどを精一杯応援する “推し活”は、日々の生活を華やかに変えてくれる。さらには、推し活をきっかけに、人生が大きく動いていくこともある──。
「女が男を演じるのはどういうもんか、宝塚見て勉強したらどうや」──女性落語家第一号の露の都(69)が師匠のすすめで宝塚歌劇団を観劇したのは、落語界に入って15年目。元男役トップスター・剣幸の退団公演『川霧の橋』のビデオを、師匠の娘に借りた。
「江戸時代の人情もので、素晴らしい物語はもちろん、“男性らしく見せる”テクニックにこだわるのではなく、性別に関係ない人のをまっすぐ演じることで、こんなにも男の人の情が通じるのだと感動しました。剣さん演じる主人公の幸次郎が女性に蛍を捕ってあげるラストシーンでは号泣。私が自分の高座で人情噺を選ぶようになったのは、この体験がきっかけです」(露の都・以下同)

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同時に宝塚にもハマった。
「初観劇から3年間ほど、毎月宝塚大劇場に通いました。子供が小さく育児も大変な時期でしたが、母に頼んで『ベルサイユのばら』を見るために夜行バスで東京に行ったこともあります。あのとき頑張れたのは間違いなく、宝塚という推しがあったからです」
長い人生、推しはいくつあってもいい。最近の推しは地元の阪神タイガースだ。
「夫が野球好きで、夕食のたびに中継を見るうち、阪神の勝敗が気になるように。いつの間にか夫より熱が入って、今年ついに、ファンクラブに入りましたわ。阪神カラーのスニーカーでウオーキングもして(笑い)。勝った日は体が軽くてウキウキするし、甲子園のチケットが取れた日はすっごくうれしい。推しがいると人生にメリハリが出ます」
※女性セブン2025年12月11日号