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《ラオス訪問が大成功の愛子さま》今後は“年に1回”のペースで海外公式訪問か 2026年はベルギー、イタリア、オランダ… “欧州歴訪”に高まる期待 

ラオス訪問が大成功した愛子さま(2025年12月、千葉県千葉市。撮影/JMPA)
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 次世代の皇室を担う、天皇家のプリンセスと秋篠宮家のプリンス。この1年、大きな躍進を遂げたこのお二人は来る2026年、新たな門出を迎えようとされている。その背後には母たちの思いとそれぞれの展望、国際社会からのまなざしが絡み合い──。【前後編の前編】

 各国の大使らが見守る中、白い手袋をはめたプリンセスが静かに鴨を放たれると、冬晴れの澄み渡った空気に柔らかな翼の音が溶け込んだ。周囲から上がる歓声の中、愛子さまは、鴨の羽ばたきを愛おしそうにご覧になっていた。12月17日、愛子さまは埼玉県越谷市の埼玉鴨場にて、外交団の鴨場接待に臨まれていた。

「鴨場接待とは、皇族方が案内役となって日本の伝統的な鴨猟を紹介し、国内外の賓客をもてなす行事です。今回はノルウェーやメキシコなど、16か国の駐日大使が出席しました。愛子さまにとって鴨場接待は、2025年2月に佳子さまとご一緒に参加されて以来、2度目。単独では初めてです。愛子さまは大使ら一人ひとりと握手を交わし、英語で親睦を深められました」(宮内庁関係者)

 11月にラオスご訪問を無事に終えられ、海外ご公務デビューを果たされた愛子さま。年の瀬を控え、公私にわたって慌ただしい日々を送られているようだ。

「12月1日、24才のお誕生日にあたって上皇ご夫妻への挨拶に赴かれた際は、ラオス現地でのお写真も見せながら、旅のご感想を語り合われたそうです。愛子さまはその日、ラオスで参加された伝統儀式『バーシースークワン』で、愛子さまの幸福を祈って巻かれた白いひもを手首に付けられていました。ご自身を最上級の歓待で迎えた同国への感謝を、ひそかにお示しになっていたのです」(前出・宮内庁関係者)

愛子さまに絆を継承したい

 まさに躍進の1年となった愛子さまの2025年。一方、4月に筑波大学に入学し、新生活をスタートされた秋篠宮家の長男・悠仁さまにとっても、2025年は実り多い年となった。

「9月6日、19才の誕生日に成年式が執り行われ、晴れて成年皇族の仲間入りを果たされました。それから3週間と経たないうちに、初の単独公務として大阪・関西万博の視察に臨まれたほか、佳子さまとお二人での世界陸上観戦や、紀子さまと伊豆大島を訪問されるなど、お出ましが急激に増加している。学業を優先しながら、授業がない期間はご公務に臨まれる方針です」(前出・宮内庁関係者)

 天皇家の長女と、将来の天皇—新しい皇室の担い手として、大いに期待されているお二人にとって、2026年はさらなる飛躍の年になりそうだ。

「ラオスで大成功を収めた愛子さまは今後、年に1回のペースで海外を公式訪問されることになるでしょう。すでに次なるご訪問先が取り沙汰され始めていますが、いま期待が高まっているのが、ヨーロッパ訪問です」(皇室ジャーナリスト)

 皇室のご訪問先は、日本と相手国との節目の年に合わせて決められることが多いが、2026年は欧州歴訪にうってつけの年なのだという。

「ベルギーが友好160周年、イタリアが外交関係樹立160周年にあたります。それに合わせ、2025年に交流425周年を迎えていたオランダまで足を延ばされるのではとされているのです。愛子さまお一人、もしくは両陛下のご訪問に、愛子さまが同行される形式が想定されます」(前出・皇室ジャーナリスト)

オランダ王室の離宮「ヘット・ロー宮殿」の厩舎で、満面の笑みを見せられた愛子さま(2006年、オランダ。撮影/JMPA) )
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 天皇ご一家と欧州王室、特にオランダ王室との絆は深い。2006年、当時のベアトリクス女王は、適応障害を患い、療養されていた雅子さまを、陛下と愛子さまとともに招待。王室の離宮などで2週間過ごすことができるよう計らい、雅子さまが静かな環境で休息できるよう助け船を出した。

「ベアトリクス女王は王女時代の1962年から、計6回来日しています。息子世代にあたる陛下が幼少の頃から折に触れて来日し、ご成長を見守ってきた。こうした長年の家族ぐるみの交流によって、異例の海外静養が実現したのです」(別の宮内庁関係者)

 当時4才だった愛子さまにとって、それが初の海外滞在となった。

「初めは緊張されていましたが、2才年下のアマリア王女が活発で無邪気にふるまう様子に、次第に笑顔になっていかれました。そして、現地の記者たちが『アマリア!』『アイコ!』と口々に呼びかけると、日本国内で報道陣の前では見せたことがないような満面の笑みで応えられたのです。これは国内でも当時大きな話題になりました。

 アマリア王女はいま、次の国王として、オランダ国民から敬愛を集める存在に成長されています。愛子さまが現地で王女と旧交を温められれば、両国の関係にとって非常によい影響を与えるでしょう」(前出・皇室ジャーナリスト)

 こうした欧州王室との関係性を深め、受け継いでいくことを、両陛下は強く願っておられるようだ。

「陛下は以前出版されたご著書で、ヨーロッパ王室との家族ぐるみの友情について触れ、“次世代に継承していきたい”という使命感を述べられています。雅子さまも、オランダ王室の温かなもてなしや他国との親善を通して、病に苦しみながらも、少しずつ本来の輝きを取り戻されてきた経緯がある。愛子さまにも、こうした絆を継承していきたいと思っておられるのです」(前出・別の宮内庁関係者)

(後編へ続く)

女性セブン20261815日号 

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