
放送中の2026年冬ドラマは、「職業モノ」の作品が大豊作。こんなの見たことない「超個性的」な主人公も。『週刊新潮』や『東京新聞』などで数々のドラマ批評を手掛ける吉田潮さんに、特に注目している10作品を教えてもらった!
※放送済みのエピソードの一部は、各種の動画配信サービスで見ることができます。
職業ドラマの「新機軸」が続々誕生!
「長く定番ジャンルの1つとして愛されてきた職業ドラマ。さらに近年は、登場人物に変わった設定を加えたり、知られざるマイナー職業にフォーカスしたりといった斬新なものがぐっと増えています。視点が変わることで、その職業の新たな一面を描き出すなど、単純な『面白さ』にとどまらない名作が多数。途中からでもぜひ追いかけていただきたい、イチオシ職業ドラマがそろいました!」(吉田潮さん・以下同)
【裁判官】『テミスの不確かな法廷』
幼い頃、発達障害と診断され、生きづらさを抱える任官7年目の裁判官・安堂清春(松山ケンイチ)。「普通」を装って生きる彼が、自らの特性と格闘しながらさまざまな事件に挑み、人として成長していく姿を描く。
ここに注目!
「松山ケンイチさんといえば『虎に翼』(NHK)の裁判官役が記憶に新しいですが、今回は同じ職業でありながら、まったく異なるキャラ。それでも、「法律の世界を正しくしよう」という根底にある思いは一緒で、見ている方も法律とは何かを考えさせられます」
◆『テミスの不確かな法廷』
NHK 毎週火曜22時~
※「NHK ONE」ほかで配信
【警察広報】『東京P.D. 警視庁広報2係』
捜査一課への異動を希望する若き刑事・今泉麟太郎(福士蒼汰)。だが、配属されたのは広報課2係。過去のトラウマから記者を避けていた今泉にとって、広報課勤務は思いがけないものだった。

ここに注目!
「これまであまりフォーカスされてこなかった警察広報の世界を、真っ向から描いています。情報を操作し、警察にとって都合の悪いことは隠ぺいするといった組織の闇にも触れる、骨太なストーリー。今後に期待せずにはいられません」
◆『東京P.D. 警視庁広報2係』
フジテレビ系 毎週火曜21時~
※「TVer」ほかで配信
【和菓子職人見習い】『京都人の密かな愉しみ Rougeー継承ー』
京都人の三上三八子(常盤貴子)がパリに渡って8年。義理の娘でフランス育ちの洛(穂志もえか)が三八子の実家で老舗和菓子屋・久楽屋春信の跡を継ぐことになる。シリーズ第3作。

ここに注目!
「義理の母と娘が老舗和菓子店の跡を継いでどう切り盛りしていくか。同シリーズは京都の風習やしきたり、おいしい和菓子など教養の部分もしっかりと描いていて、ドラマが苦手な人でも観光ガイドのように見られる、隠れた大名作。前作を未視聴でも大丈夫! BSですが、見る価値アリですよ」
◆『京都人の密かな愉しみ Rougeー継承ー』
NHK BSプレミアム4K/BS 毎週日曜22時~
※「NHKオンデマンド」ほかで配信
【探偵&発明家】『探偵さん、リュック開いてますよ』
失踪した父の後を継いで探偵をしながら発明に力を注ぐ一ノ瀬洋輔(松田龍平)。温泉街を舞台に一ノ瀬がヘンテコな依頼を奇想天外の発想でゆるく解決するほっこり系ヒューマンミステリー。

ここに注目!
「松田龍平さんが企画段階から参加し、ゆる~い依頼を解決するほっこり系ドラマです。片山友希さん演じる動画配信者が、時々彼の手助けをしたり、バディになったりと、こちらのお仕事からも目が離せません」
◆『探偵さん、リュック開いてますよ』
テレビ朝日系 毎週金曜23時15分~
※「TVer」ほかで配信
【国税調査官】『おコメの女 ー国税局資料調査課・雑国室ー』
東京国税局資料調査課(通称・コメ)内の新部署「複雑国税事案処理室」(通称・ザッコク)の発起人・米田正子(松嶋菜々子)。東大卒エリートの笹野耕一(佐野勇斗)や、くせものぞろいの仲間とともに、あくどい脱税者を追い詰めていく。

ここに注目!
「生活必需品や税金は高くなる一方。株価が上がることはあっても、庶民は苦しくなるばかり……。そんな現代において、あくどい高額脱税者を松嶋さん演じる米田が成敗する姿は、スカッとすること間違いなし! きっと次も勝ってくれるだろう、と安心して見ています」

◆『おコメの女 ー国税局資料調査課・雑国室ー』
テレビ朝日系 毎週木曜21時~
※「TVer」ほかで配信