
立春を迎え、春はもうすぐ。冬の間に溜まった疲れを体の内側からリセットすべく、素材のおいしさを豊かに味わう「蒸し料理」をウー・ウェンさんに教えてもらった。難しいことは必要なし。ウーさんが「まずはシンプルに野菜を蒸すことから始めてみよう。じっくり蒸すことで、野菜本来の旨みや甘みが引き出され、そのおいしさに驚くはず!」と話す、丸ごとだからおいしいレシピ3つとアレンジに役立つたれ4種のレシピを紹介。
蒸し料理は日々の暮らしを助けてくれる調理法です
「蒸すことは、炒める、焼く、煮ると一緒で、調理法の大きな柱。中国の家庭料理には不可欠です」と、ウー・ウェンさん。シンプルだからこそ、素材を生かすルールがあると話す。
「それぞれの素材には、最適な蒸し時間があります。2つ以上の食材を一緒に蒸すのは、それを見極めたうえで、できるものだけ。また、蒸すことで素材の旨みや甘みが引き出されるので、塩やオイルだけで十分おいしい。あれこれと味付けする必要はありません。下ごしらえできているので簡単な調理で、違うおかずに早替わりします。日々の家庭料理は特別なものでなく、こういったすぐに作れるものでいい。毎日続けられることが一番ですよ」(ウー・ウェンさん・以下同)
「カリフラワーとかぶの蒸しもの」のレシピ
真っ白な2つの野菜が共演。かぶはジュワッとみずみずしくカリフラワーはホクホクに。

《材料》(作りやすい分量)
カリフラワー…1/2〜1個(300g) かぶ…4〜5個
《作り方》
【1】カリフラワーは小房に分ける。かぶは皮をむき、6〜8等分のくし形に切る。
【2】蒸しトレイに【1】を並べ、蒸気の上がった鍋にのせる。ふたをして、強火で2分蒸したら火を止め、そのまま5分置く。
【3】器に盛り、好みのたれを添えていただく。
「じゃがいもとにんじんと卵の蒸しもの」のレシピ
一緒に蒸せる便利な3人組。蒸したてはホクホクと温かく、料理の下ごしらえにも使えて優秀!
《材料》(作りやすい分量)
じゃがいも(男爵)…3〜4個 にんじん…1本 卵…2〜3個
《作り方》
【1】じゃがいもとにんじんは皮つきのままよく洗う。
【2】蒸籠に丸ごとのじゃがいも、にんじん、卵を並べ、蒸気の上がった鍋にのせる。ふたをして、強火で5分、弱火で20〜25分蒸したら火を止め、そのまま10分置く。

蒸したてのじゃがいもを割ると、中までふんわり。
「じゃがいもはきたあかりが大好き。バターをのせるだけで幸せです。蒸したての甘いにんじんは、塩とオリーブオイルでぜひ。卵は蒸すと殻がむきやすくなります」
【アレンジ】「ねぎ油香るポテトサラダ」のレシピ
マヨネーズ不要のあっさり塩味。大地の恵みを存分に味わって。

《材料》(作りやすい分量)
蒸しじゃがいも(男爵)…3〜4個 蒸しにんじん…1本 蒸し卵…2〜3個 粗塩…小さじ1/2 ねぎ油…大さじ2〜3 ねぎ油のねぎ…適量 パセリ(粗みじん切り)…大さじ2
《作り方》
【1】蒸したじゃがいもとにんじんは皮をむき、蒸し卵は殻をむく。
【2】ボウルにじゃがいもを入れて粗く潰し、粗塩、ねぎ油、ねぎ油のねぎを加え、よく混ぜる。
【3】軽く潰したにんじんと輪切りにした卵を加え、ざっくり混ぜ合わせ、ねぎ油のねぎとパセリをのせる。
料理のおいしさを引き立てるたれ4種
「塩味、油、香りを組み合わせたたれがあると、味の変化を楽しめます。どの蒸し料理にもよく合いますよ!」
たれはすべて作りやすい分量です。
塩×ごま油の最強コンビ「塩だれ」
《作り方》
粗塩・ごま油各小さじ1を混ぜ合わせ、粗びき黒こしょう少量を振る。

黒酢でさっぱりと味変を「しょうゆだれ」
《作り方》
しょうゆ・黒酢各小さじ1、ごま油小さじ1/2を混ぜ合わせ、粗びき黒こしょう少量を振る。

何にでも使えるウーさんの定番「ねぎ油」
《作り方》
フライパンに太白ごま油2/3カップ、長ねぎの薄切り1/2本分(約20cm)を入れ、弱火でじっくり炒める。長ねぎが茶色く色づいたら火を止め、そのまま5分ほど置き、余熱で火を入れる。

花椒が豊かに香る万能オイル「花椒油」
《作り方》
フライパンに太白ごま油1/2カップと花椒大さじ1を入れ、中火でゆっくりと熱し、香りが立ったら火を止める。

◆教えてくれたのは:料理家・ウー・ウェンさん

中国・北京市出身。ウー・ウェン クッキングサロン主宰。母親から受け継いだ中国家庭料理や医食同源に根ざした料理が人気で、中国の暮らしや文化を伝えている。新著に『ウー・ウェンの100年スープ』(主婦の友社)など著書多数。
撮影/豊田朋子 スタイリング/岩崎牧子 取材・文/岸綾香
※女性セブン2026年2月19・26日号