
日本人女性の「平均寿命」は87.13才。一方、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる「健康寿命」の平均は75.45才だ。だとすれば、健康寿命である「75才の壁」を超えることが、自分らしい生き方につながるともいえる。その壁を乗り越えるための極意と何か──。
「70才を過ぎたくらいから体調が変化しました」
こう語るのは俳優・タレントの柏木由紀子さん(78才)。70才を境に日常の活動量がガクンと低下したという。
「以前はテニスやゴルフをしていたけれど徐々に遠ざかり、いまではやらなくなりました。最近は夕食を食べた後、眠たくなることも増えましたね」(柏木さん・以下同)
このままでは体をどんどん動かさなくなる──そう案じた柏木さんは「出かける」ことを心がけた。
「ずっと家に閉じこもっていると動くことがなく、服も着替えないでしょ? それはダメだと思って、なるべく外に出るようにしました。まだ車を運転するし、電車やバスを使うこともあります。外出する際は自然とお化粧やおしゃれもするから、心の張りにもなりますね」
幼い頃からおしゃれが大好きだったが、年齢を重ねてからは「無理はしないけど、やれることはやる」がモットーだ。
「ファッションのポイントにしている眼鏡は、実は目の周りのしわ隠しでもあるんです(笑い)。
最近は薄くて細くなった髪の毛が最大の悩みですが、できる範囲でセルフケアする。ただし美容整形は怖くて挑戦できないから、なるべく自然に整えることを心がけています」

75才の壁を乗り越えて、「なるべく元気で生き続けたい」と願うが、健康法もあくまで自己流を貫く。
「トレーニングはまったく好きではなく、一度もジムに行ったことがありません。そんな時間があれば、自宅で掃除をしていたい。でも、年齢を重ねると体が前に曲がってくるので姿勢を正すことだけは気をつけています。飼っているワンちゃんと遊んだりお散歩したりすることも運動になっているかもしれません」
意識しているのが「自分をできるだけ忙しくすること」だ。
「仕事をがんばることはもちろん、趣味の編み物やガーデニング、麻雀に精を出して、コロナ禍になる少し前からはギターを始めました。年を取ってもチャレンジできる趣味はたくさんあるから、自分ができることを楽しみながら日々を過ごしています」
忙しい日々の暮らしを楽しむためには、規則正しい生活も欠かせない。
「とはいえ、早寝早起きは苦手で“遅寝遅起き”です。ずっと昔からこの生活リズムだから、狂うと調子が悪くなりやすいんです。
この年になって特別なことをするわけじゃないけれど、自分が過ごしやすい生活をすることが大切だと思います」
※女性セブン2026年3月5日号