健康・医療

《やせていても要注意》“隠れ糖尿病”のリスク 健康診断で見逃されてしまうことも…「頭がボーッとする」「夕方急に眠くなる」など要注意な自覚症状

積極的に摂るべきは「きのこ」

 では、どうすれば糖尿病リスクを予防できるのか。まず真っ先に見直したいのが食生活。バランスのとれた食事内容だけでなく食べる順序も大切で、岡本さんは「野菜・おかずファースト」を推奨する。

「最初に野菜をすべて食べ、次におかずを半分食べてから、残りのおかずをご飯のお供にする。ご飯をなるべく最後に持ってくることで、血糖値があがりにくくなります。

 野菜のなかにもれんこんや大根、かぼちゃなど糖質が多いものがあるので要注意。甘辛い煮つけも糖質が多いので、野菜・おかずファーストにはなりません」(岡本さん)

 市原さんが指摘するのは、「朝食抜き」の食習慣だ。

「朝食を抜くと昼食後の血糖値があがりやすくなります。軽めでもいいので、朝食は必ずとりましょう。

 早食いもよくないです。早食いするとインスリンの分泌が追いつかないので、食後血糖値があがりやすくなります」

 積極的に摂るべきは「きのこ」。市原さんが続ける。

「ビタミンDは2型糖尿病のリスクを下げる効果が期待されます。

 きのこはビタミンDを多く含み、糖質がなく食物繊維も豊富でヘルシーなので、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか」

 おやつなどで糖質をドカンと摂るのも禁物だ。スポーツドリンクやジュースなどにも糖質が多く含まれているものがあるので、間食の量や頻度、水分補給の仕方にも気を配りたい。

 さらには運動不足や、睡眠不足によるストレスも血糖値をあげる要因になる。市原さんが推奨するのは、有酸素運動だ。

「1回15〜30分の運動で2日間は血糖値が下がりやすくなるので、週に3回程度の運動習慣が糖尿病の予防につながります。食後はすぐ横になるのではなく、5分でも10分でもいいので、階段の上り下りや片づけなどで体を動かすことを心がけましょう」(市原さん・以下同)

糖尿病予備群になってない?
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 高齢になると活動量が低下しがちだが、運動で筋肉量をキープすることは、フレイル予防のみならず、糖尿病の予防にもつながる。

「60才前後は活動量が低下して筋肉量が減っているかたが多いです。特に足の筋肉は食後の糖を吸収してくれますから、筋肉が落ちて足が細くなると食後の高血糖につながります。

 散歩やウオーキングで足の筋肉を鍛えることを心がけてください」

 大切なのは、こうした日々の積み重ねだ。

「急激に体重を増やさないことがとても大切です。毎日ではなくても、時々体重を測って自分の状態を確かめる習慣をつけてください。そしてなにより定期的に健康診断を受けることが大切です。健診の結果をきっかけに、初めて糖尿病に気づくかたも多いです」(高木さん)

 生活習慣を見直し、健診も定期的にしっかり受けて、糖尿病を遠ざけよう。

(前編から読む)

女性セブン2026312日号 

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