
歌い終わるのと同時に肩を組み、握り合った手を高く掲げる──圧巻のパフォーマンスには、2人がアーティストとして共鳴している様が滲んでいた。
『玉置浩二ショー』(NHK BS)は、2015年にスタートした玉置浩二(67才)をホスト役にした音楽番組だ。毎回登場する豪華なゲストと玉置との“競演”が見どころなのだが、最新の3月17日放送回に出演したアーティストは、放送前から大きな話題を呼んでいた。
「ASKAさん(68才)です。番組序盤に登場すると、まずはASKAさんが作詞作曲をした『はじまりはいつも雨』を2人で熱唱。さらに10年以上前に玉置さんが出だしを作り、長い時間をかけて2人で練り上げた未発表曲『音銀河』を初披露しました。日本の音楽業界の中で随一の歌唱力とされる2人の伸びやかな声は圧倒的でした」(テレビ局関係者)
ともに1958年生まれの2人。ASKAが1979年、玉置が1982年にデビューして以来、45年にもわたって日本の音楽シーンを牽引してきた。しかし、テレビでは今回が初共演。歴史的邂逅が実現したのは、お互いの切なる希望からだった。
「前々からお互いに“お前とやりたい”という思いがあったそうです。デビューはASKAさんが先ですが、玉置さんが世に出てきたときには“とんでもなく魅力的な歌を歌うヤツが出てきたな”と衝撃を受けたといいます。
若い頃から親睦を深め、互いの自宅スタジオを行き来しては感性をぶつけ合ってきた。2人はともにライバルではなく、『戦友』と呼び合っています。テレビでの共演は今回が初めてでしたが、ライブではセッションしたこともありました」(音楽関係者)

プライベートでも連絡を取り合う仲だった2人には、約束事があった。
「電話をかけるのは玉置さんの方から。ASKAさんが頃合いを見て電話を切ろうとすると、玉置さんに“切りたいんだろう!”と先読みされて、長電話になってしまうそうです。
本当に電話を切るときには、最後に“愛してる”と言い合うのがしきたり。『愛』を歌ってきたという自負がそれぞれにあるから、自然とできた決まり事なんだとか。ただ、電波が悪いところで電話していたとき、ASKAさんの声が玉置さんになかなか伝わらず、“愛してるぞ!”と大声を出すところを他人に聞かれ、焦ったこともあったそうです」(別の音楽関係者)
その友情は、ASKAが過ちを犯しても変わらなかった。2014年5月、ASKAは覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕。直前の自身のライブにASKAをサプライズ出演させていた玉置の憔悴は激しかった。
「逮捕のニュースを聞いた玉置さんは、ショックでコメントが出せないほどでした。それでも、逮捕翌日のライブでは、CHAGE and ASKAの代表曲『SAY YES』をピアノ演奏で1コーラスだけ歌唱。多くは語らずとも、エールを送り続けていました」(前出・音楽関係者)
2020年に2人がお遊びでYouTubeに投稿した歌唱音源は、580万回以上再生されている。共演が今回限りではもったいない。
※女性セブン2026年4月9日号