
ジュリーこと沢田研二(77才)と渡辺大地(35才)がW主演するロック音楽劇『ガウディ×ガウディ』が、3月14日に幕を開けた。沢田にとっては9年ぶりの音楽劇だが、圧巻の存在感と歌声にSNS上には賞賛の声が溢れている。
「稽古は2月上旬から本格的に始まりました。沢田さんの台本は角が折られたページだらけで、熱心に読み込んでいることは明らかでした。ダンスシーンの稽古では77才とは思えないほど精力的に稽古を重ねていた。昨夏、福島県でのライブ中にステージから転落して身体を痛めてしまい心配だったのですが、しっかり体を作ってきていましたね」(舞台関係者)
沢田は歌手活動と並行して俳優としても活躍し、これまで数々の映画やドラマに主演してきた。なかでもライフワークとして注力してきたのが、音楽劇だ。
過去のインタビューで「僕は歌の力を信じている。たとえ語った方が早くても、歌にすることでより大きな力で胸に直接響く」と明かしたこともあり、沢田ならではの情感をこめた演技力と歌唱力が組み合わされた音楽劇はファンからの人気も高い。
今回の『ガウディ×ガウディ』は、世界遺産「サグラダ・ファミリア」などを手がけたスペインを代表する建築家のアントニ・ガウディの物語。100年前のスペインを舞台に、沢田演じる年老いたガウディが若き日の自分と遭遇し、奇妙な同居生活を送る日々が描かれる。
ダブル主演で青年期のガウディを演じる渡辺は、ロックバンド「黒猫CHELSEA」のボーカルでありながら、俳優としての評価も高い。デビュー作となった主演映画『色即ぜねれいしょん』(2009年公開)で日本アカデミー賞・新人俳優賞を受賞し、その後も連続テレビ小説『まれ』(2015年/NHK)や『ちむどんどん』(2022年/NHK)などで好演。現在放送中のドラマ『再会~Silent Truth~』(テレビ朝日系)でも重要な役どころを演じている。

そんな渡辺が今回『ガウディ×ガウディ』で沢田とダブル主演することになった経緯について、前出の舞台関係者が明かす。
「沢田さんはもともと朝ドラが好きなんです。自身も『はね駒』(1986年)に出演していたし、奥さんの田中裕子さん(70才)は『おしん』(1983~1984年)で主演しています。『まれ』や『ちむどんどん』で存在感を放っていた渡辺さんを、沢田さんは事前に知っていたようです。のちに自分と同じロックミューシャンだと知って、ますます気に入ったとか。
ロックと俳優業に情熱を燃やした若い頃の自分とどこか似た匂いを感じ取ったようで、『ガウディ×ガウディ』の構想を練るなかで、彼となら全力でぶつかり合えると、沢田さんから渡辺さんに出演のオファーを出したんだとか。稽古で渡辺さんの演技を目の当たりにした沢田さんは、“自分の出番を削ってもいいから彼が目立つような演出をしてほしい”と提案するほど、渡辺さんの演技にほれ込んだようです」(前出・舞台関係者)
喜寿を迎えてなお精力的に活動を続ける沢田。9年ぶりの挑戦をジュリーの全盛期を支えた元マネジャーの森本精人さんはこう見ている。
「彼は昔から、自分にしか伝えられないものを表現したいという気持ちが強く、また、“いまがこの作品をやるべき時”と感じたら、情熱をもって動く人です。“いまやるべきだ”という思いがあったのだと思います。今回の音楽劇は、長年仕事をともにしてきたスタッフが集結していて、彼が信頼するマキノノゾミさんが作、演出で参加しています。堅物で完璧主義の沢田さんですから、良い舞台になるでしょう」
新たなジュリー伝説が幕の幕が上がった。