
あの「ランウェイ」に、スターたちが再び集結―5月1日の公開からわずか2週間で映画『プラダを着た悪魔2』は、日本国内での興行収入が30億円を突破し、”プラダ”旋風を巻き起こしている。“働く女性のバイブル”として愛されてきた作品の待望の続編は、20年の時を経て、なぜいまなお私たちを夢中にさせるのか。映画コメンテーターでタレントのLiLiCoさんが前作を振り返りながら、心をつかんだ名シーンを語る。
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『プラダを着た悪魔』は、仕事でパワーがほしいときに見返してきた作品です。でも実は、ヒロインのアンディにはあまり共感できなくて、ロールモデルになっていたのはミランダでした。彼女は厳しく、無茶振りの多い上司ですが、家庭の事情などが徐々に明らかになるにつれ、どれだけ自分を犠牲にしてキャリアに打ち込んできたのかがわかります。
私自身、会社を持ち、テレビの収録で違和感があれば周囲に苦言を呈す場面も多いんです。そんな中で見たのが前作でした。世界有数のファッション誌のトップでいるために、自分にも他人にも厳しくならざるを得ないミランダに共感しちゃって、それ以来仕事のバイブルになりました。

この映画はアンディ、ミランダ、エミリーという3人の女性で構成されています。前向きなアンディ、実は人間味のあるミランダ、プライドむき出しのエミリーと、3人とも性格や方向性が違って、それぞれ恋愛や子育てなどプライベートを充実させようとするんだけど、仕事ではスポンサーやクライアント第一で締め切りもある。なかなかどちらもうまくはいかなくて苦悩するところがリアルです。前作はキラキラしたファッションの世界の出来事を描いていたけど、今回はみんなが責任あるポジションにつくようになって、さらにリアル感が深まっています。
トップに上り詰める人はひとりでこっそり涙するもので、自分が犠牲にしたものを表には決して出しません。働く女性のそうしたリアルな覚悟が行間に描かれているから、この映画を見てパワーをもらう女性が多いのでしょう。
私が好きなのは、ミランダがピンヒールを履いてミラノのハイブランドが並ぶガレリアにひとりで立っているシーン。本当にカッコよくて、やはり成功する女性のファッションはピンヒールなんだなとすごく感じました。一方、私がピンヒールを履くのは仕事のときだけ。普段はスケッチャーズのスニーカーばかり履いているので、スケッチャーズがピンヒールを出してくれるとうれしいなと思います(笑い)。

『プラダ2』のようにドレスアップして見に行きたくなる映画は久しぶりですよね。おしゃれして映画を見て、見終わったら友達と予約しておいたレストランでワインを飲みながら感想を語り合う、そんな体験がピッタリだと思います。いまこうやって話していて、劇場でもう一度見たいと思いますね。
最後に、ネタバレはしませんが、できれば前作を見直してから映画館に行ってほしい。いろんな細かい伏線が回収できて、より楽しく鑑賞できるはずです。
※女性セブン2026年6月4日号