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【日本人と占い】社会情勢と密接に関係する“占いブーム” オイルショック、バブル崩壊、コロナ禍…社会が不安定になると人々は占いに傾倒、安倍晋三元首相ら権力者も頼りに

不安な心理状態に付け込む占い師

 性差や個人の環境だけでなく、その時代における社会情勢が占いを必要とする面もあるという。

 山名さんは「日本の場合、社会情勢と占いブームは密接に関係するとされます」と語り、占いの必要性について続ける。

「たとえばオイルショックやバブル崩壊、リーマン・ショックやコロナ禍など、社会が変化して不安定になった時代、人々は心のよりどころとして占いに傾倒しやすくなる。人間は白でも黒でもなく曖昧な状況に大きなストレスを感じ、『ここはこうすべきです』と断言してくれる占い師を頼りにするのです」

 将来に希望を見いだせなくなると「地獄に堕ちるわよ」と脅されても、いや、それほど強い言葉で“導いてくれる”からこそつい占いにすがってしまうのが人間の性なのだろう。

おみくじは、平安時代に起源を持つ日本の伝統的な占い(写真/PIXTA)
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 一方で、不安な心理状態に付け込む占い師がいることもまた事実だ。

 都内に住む会社員のCさん(52才)が苦々しく語る。

「義母には病気で精神的に参っていたときに助けてくれたと傾倒している占い師がいて、結婚当時から新婚旅行の日程や場所まですべて言うとおりに決められました。夫の会社の業績が悪化し、転職を考えているときも『時期が悪い』と引き留められ、その間に会社は倒産。社長が夜逃げしたせいで退職金はおろか、給料もなしで泣き寝入りでした。

 息子の受験も『方角が悪い、進学すると交通事故に遭う』と脅されたせいで志望高校を変更したら、入学後に悪い仲間とつるむようになり就職できずフリーターに。娘は『相性が抜群』と紹介された男性と強引に結婚させられ、夫のDVが原因で離婚しています。

 義母に洗脳されていた夫もさすがに目が覚めたようでようやく縁が切れましたが、占い師のせいでわが家は散々な目に遭いました」

 世界情勢の不安定さや国内の治安、経済状況の悪化などが進んで世の中がどんどん悪くなるように感じられるなか、占いを頼ったCさんのような被害者が増えることが懸念される。

「新宿の母」と呼ばれた栗原すみ子さんの息子で、いまも「二代目新宿の母」として現役占い師の達也さんはこう言う。

「占い師は“薬と注射器を持たないお医者さん”です。人を癒すこともできる一方で、人生を変える力も持っている。悪徳医師がいるように、タチの悪い占い師もいるので注意してほしい。患者の病気を一生懸命に治療しながら大丈夫だよと肩を叩いてあげるのがよいお医者さんであり、よい占い師です。多くの人がよい占い師とめぐりあい、占いの後は笑顔になることを願っています」

「当たるも八卦、当たらぬも八卦」。時に占いの言葉に背中を押してもらいながら、やはり最後は自分を信じて自らの道を切り開いていくことが占いとの“ちょうどいい距離感”なのかもしれない。

占いの3つの種類
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(第1回から読む)

※女性セブン2026年6月25日号

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