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【阿部寛が「こんな言い方していいんですか?」と驚嘆】公安・警察監修者が明かす「VIVANT」撮影舞台裏

元警視庁公安捜査官の松丸俊彦氏
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前評判通りの謎と驚きに満ちた第1話となった『VIVANT』(TBS系)。堺雅人や阿部寛、二宮和也、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司といった豪華キャスト陣の熱演はもちろんのこと、視聴者がこれほどまでに没頭する背景には、 “別班(自衛隊の影の諜報組織)”や公安警察、国際テロ組織や天才ハッカーといった、普段の生活では馴染みのないスケールの大きな存在が描かれているからだろう。そして、それらの要素に圧倒的なリアリティを持たせ、物語を引き立たせるためには、「監修者」の存在が不可欠だ。本作から公安・警察監修を手がけるのは、元警視庁公安捜査官の松丸俊彦氏だ。松丸氏に、緊張感あふれる撮影の舞台裏について話を聞いた。

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前作にあたる2023年のドラマは、とても楽しく見させてもらいました。非常に緻密に物語が練られていて、大使館で情報収集を行う警備対策官や、自衛隊の大使館勤務経験者が書いたものかと感じたほどでしたが、あとから福澤克雄監督や脚本家の皆さんで一から作り上げたオリジナルストーリーだと聞いて驚かされました。

続編について私のところに話がきたのは、2023年の年末でしたね。「続きがありそうだから、協力してほしい」と。2024年の春に正式にオファーをいただきましたが、その頃には福澤監督の頭の中に構想はあるものの、まだ脚本を書き始めた段階。どんな物語になるかは私にはまったく見えていませんでした。

そこからは“伴走者”として制作に携わり、電話やメッセージでスタッフから届く問い合わせに答えていきました。1日に何度も連絡が来る日もありましたよ。セリフや言葉遣い、捜査官の所作はもちろん、「捜査報告書を映したいんだけど、この記載内容で違和感がないか」とか、いろいろです。

『VIVANT』主演の堺雅人
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例えば、脚本段階で、捜査官が出入りする部屋のセキュリティーが「暗証番号式」になっていたのを、「実際はカードキー式ですよ」と指摘をしたこともありましたね。暗証番号なんて、誰かに知られたら終わりじゃないですか。公安がそんなシステムを使うわけがありません。あまり話しすぎるとネタバレになるのでよくないですね(笑い)。

ただ、実際の公安警察官の動きと、ドラマという映像作品の間にはどうしても壁がありました。わかりやすい例が尾行シーンです。本物の公安警察官は、徒歩・自転車・バイク・車を組み合わせて対象者の尾行を行います。100m近く離れるのが当たり前で、対象者に近づいたり視界に入ったりすることはまずありませんが、それをドラマにしようとすると画面に誰も映らなくなってしまいます。スーツを着て、耳に無線機のイヤホンを当てて通信しながら尾行する捜査官なんて現実にはいません。どこまでなら視聴者が「公安警察ってこういうものなんだな」と納得できるか。そのさじ加減を監督たちに伝えるのが私の役割でした。