早寝・早起きにこだわる必要はない
そもそも「何時に寝て、何時に起きればいいか」は個人差が非常に大きい。RESM新東京スリープメディカルケアクリニック副院長の下浦雄大さんが話す。
「生活習慣や仕事など人それぞれ周期リズムが違います。例えば夜型の人が無理に朝型の生活をしようとしても、なじめないということがある。
国立精神・神経医療研究センターが『朝型夜型質問紙』をウェブで公開しているので、一度チェックしてみるといいでしょう」
早寝早起きにこだわらず、自分に合ったリズムを選ぶことが快眠につながるのだ。
質のよい「極上の睡眠」を得るためには、毎日の習慣や環境を整えることも重要になる。
まずは、寝室の環境づくりだ。日の出時刻が早いこの季節は、日光がまぶしくて早朝に目が覚めてしまうことも。
「明るい光を浴びると眠りが浅くなるので、遮光カーテンはぜひ使ってほしい。遮熱にもなるので室温調整も楽です。ただ、朝起きたら必ずカーテンを開けましょう。日光を浴びることで、体内時計が調整されて夜に睡眠ホルモンであるメラトニンが分泌されやすくなり、日々の良質な睡眠の糧になります」(渋谷睡眠・呼吸メディカルクリニック院長の楠裕司さん)
室内温度も睡眠の質に大きくかかわっている。推奨されるのは思いの外“低め”の温度設定だ。

「高い室温はプラスになりません。26〜28℃前後だと寝にくいと感じる人の割合が増え、たとえ同じ室温でも湿度が高ければ睡眠の質が低下します。
おすすめの室温は22〜24℃ほどですが、適温には個人差があります。夏場も、寒さや冷風で目が覚めない範囲で涼しくなるよう調整しましょう。
Tシャツに半パンといった薄着で、タオルケットをかけて寝ている人も多いと思いますが、長袖のパジャマや薄手の羽毛布団を使い、布団の中の温度は体温より2〜3℃低い、33〜34℃程度を目安にします。寝具は室温や湿度に合わせて調整してください」(下浦さん)
内村さんが推奨するのが、運動習慣だ。
「昼間はできるだけ体を動かしましょう。ただし寝る前は激しい運動や、脳が興奮するようなことは避けること。ヨガや痛くならない程度のマッサージがいいでしょう」(内村さん)

(後編に続く)
※女性セブン2026年8月13日号