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《ドラマ『VIVANT』が好調》国際ジャーナリストが証言「別班は存在する」 金大中氏拉致事件に関与した元自衛官は非公式な工作員だったのか

『VIVANT』主演の堺雅人(右)と阿部寛(左)(時事通信フォト)
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「ドラマに登場する“別班”に似た組織は、ほぼ確実に存在すると思います」。確信を込めてそう語るのは、早稲田大学大学院客員教授などを歴任した、国際ジャーナリストの春名幹男氏だ。

 2023年に放送され、従来のテレビドラマの枠を超えたスケールで大きな話題を呼んだドラマ『VIVANT』(TBS系)。その続編が7月26日から始まり、再び世間を賑わせている。堺雅人(52才)が演じる主人公・乃木憂助は、自衛隊の秘密情報部隊「別班」の一員として、今作でも危険な任務に臨む。

「前作のモンゴルロケに続き、今作はロシアとイランの間にあるアゼルバイジャン共和国で2か月超の撮影を実施しました。新シリーズ初回の平均世帯視聴率は18.8%を記録し、世界を舞台に繰り広げられる“別班”のさらなる暗闘に、多くの視聴者が熱中しています」(芸能関係者)

 7月28日には、ドラマの国民的人気に関連して、小泉進次郎・防衛相(45才)が会見で「別班は実在するのか」と問われ、「存在していません」と公式に回答する一幕もあった。しかし、長年世界の諜報機関を取材してきた冒頭の春名氏は、「別班」についてこう裏話を語る。

「私の知人だった元陸上自衛官の坪山晃三氏(故人)は、表向きは自衛隊を退職して調査会社の社長を務めていたにもかかわらず、1973年、日本に滞在していた韓国の野党指導者で後の大統領となる金大中氏の拉致事件に関与していました。当時、金氏の行方を追っていたKCIA(韓国中央情報部)に依頼され、坪山氏は拉致が目的と知らないまま、独自の人脈を辿って彼の居場所を突き止めたのです。事件後、坪山氏は後藤田正晴・内閣官房副長官(当時)から『警視庁や公安調査庁があなたを狙っているから身を隠せ』と警告されたといいます。しかし、一介の民間人に過ぎない坪山氏に政府高官が直接そんなことを言うはずがない。本人は明言しませんでしたが彼は“別班”のような非公式の工作員として、国から密命を帯びていたのだと思います」

 坪山氏はメガネを掛けた小柄な人物だったといい、表向きは冴えない商社マンを装う作中の乃木と重なる部分もある。

 さらに春名氏は、こんな逸話も明かす。

「実は2005年頃、『VIVANT』の福澤克雄監督が私の元に取材に来られ“日本のスパイが北朝鮮に潜入し、拉致被害者を救う話って現実性があるんでしょうか”などと質問を受けました。実際の“別班”のような組織は、さすがにドラマのように暗殺やテロ組織との格闘まではせず、情報収集が主な任務だと考えられます。とはいえ福澤監督は、現実の諜報機関のリアルな実態を深く取材された上で、脚本を練られたのでしょう」

 自分の隣に「別班」がいるかもと思えば、ドラマの楽しみもひとしおかもしれない。

※女性セブン2026年8月20・27日号

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