健康・医療

医師・薬剤師が警鐘“サプリメントのリスク” コラーゲン、酵素、ヒアルロン酸など…医学的な効果が証明されていないものが多数 「天然由来だから安心」の過信も禁物

薬との「のみ合わせ」で起こりうる健康リスク

 持病などで薬を服用している人は、「のみ合わせ」に注意したい。

「特に危ないのは、ワルファリンなどの抗凝固剤、抗菌薬、免疫抑制剤など“効き目が命に直結する薬”をのんでいるときです。

 例えばワルファリン服用中にビタミンKのサプリを摂ると、薬効が弱まり血栓症や脳梗塞のリスクが高まります。カルシウムサプリは一部の抗菌薬と結合して吸収を妨げるので、感染症が治りにくくなります」(大西さん)

 一方、すべてのサプリが“悪”ではない。明らかに特定の栄養素が不足している人や、ライフステージによっては、科学的に効果が確立されているものもある。谷本さんが説明する。

「葉酸は胎児の先天性疾患である神経管閉鎖障害を予防するとして、妊婦への摂取が世界的に推奨されています。鉄分も鉄欠乏性貧血の改善に効果があります」

使い方を間違えると無意味&危険なサプリ
写真3枚

 現代人に不足しているビタミンDもそのひとつだ。

「ビタミンDは日光を浴びることによって皮膚で作られますが、日焼け対策が定着する日本では約9割の人が不足しているといわれています。不足すると免疫力や骨粗しょう症に関係しますので、補う分には有効です。ただし、自己判断で必要以上に摂り続けると、高カルシウム血症などの副作用を招くことがあります」(三上さん)

 どれほど有効なサプリでも、健康な人を「さらに健康にする」わけではない。基本はあくまで毎日の食事だと北條さんは強調する。

「私自身もサプリを活用していますが、あくまで『補助』であり、特定の濃縮された成分だけで体を維持することはできません。点滴だけでは栄養障害を起こすのと同じで、どれほど医学が発達しても、口からの食事に勝るものはないのです」

「サプリをのめば健康になる」という幻想を捨てることこそ、体を守る第一歩だ。

※女性セブン2026年8月20・27日号

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