料理・レシピ

《有元葉子さんの魚料理・切り身編》煮つけとアクアパッツアレシピ。旨みたっぷりの煮汁もごちそう

有元葉子さんの魚料理・切り身編
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「魚料理はハードルが高い」と思う人も多いようだが、魚は火の通りが早いので、実は時短で作れる料理がほとんど。簡単ですぐ真似できる魚の使い方を有元葉子さんに教えてもらった。今回は、火の通りが早い切り身を使った3レシピを伝授。有元さんが日頃作っている料理ばかりなので、ぜひトライしてみて。

※オリーブオイルはエクストラバージンオイルを使っています。
※メープルシロップはゴールデン(デリケートテイスト)を使っています。
※塩は自然塩を使っています。

「早く火が通る切り身を使えば“煮る”料理も時短で作れます」

「切り身魚はすぐに火が通るので、煮る、蒸す、蒸し煮といった調理法に向いています。

和風の煮つけにするときの煮汁は、しょうゆ、酒、みりん、水。魚からいいだしが出るので、だし汁は必要なし。しょうがを入れて清涼感を出すのがポイントです。白身魚はちょっと甘め、青背魚の場合はみりんの量を少し減らすといいですね。洋風の蒸し煮にするときはオリーブオイルと白ワインを用い、にんにくで旨みをプラスするのがポイント。どちらも煮汁が旨みたっぷりなので、ご飯やパンと共に味わってください」

切り身魚の煮つけ

魚の旨みが出た煮汁でさっと煮たわけぎとわかめも美味。あとはご飯があれば、大満足の1食になります

切り身魚の煮つけ
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材料(2人分)

白身魚の切り身(すずき)2切れ

しょうが1片

わけぎ1本

わかめ5~10g

酒・みりん・水各1/3カップ

しょうゆ大さじ3

作り方

【1】しょうがは皮つきのまま薄切りにする。わけぎは食べやすい長さに切る。わかめはたっぷりの水につけて戻し、水気を切ってざく切りにする。

【2】鍋に酒、みりんを入れて火にかけ、煮立ったらしょうが、しょうゆ、水を加える。再び煮立ったらすずきを並べ入れ、上から煮汁をかける。

切り身魚を煮汁に入れたら、上からも煮汁をかけて煮る。「魚を煮るときはしょうがが必須。生ぐさみが消え、キリッとした味に仕上がります」。
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【3】オーブンシートをのせて落としぶたをし、ときどき煮汁をかけながら弱火で7~8分煮る。

落としぶたをすると短時間でムラなく味がしみ込み、ふっくらと仕上がる。「間にオーブンシートを敷くと、魚の皮が落としぶたにくっつくのを防げます」。
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【4】魚が煮えたら、鍋の空いたスペースにわけぎを加えて少し煮、わかめを加えてさっと煮る。

魚が煮えたら、鍋の空いたスペースにわけぎを入れてさっと煮る。わけぎの代わりに九条ねぎや長ねぎを使っても。旨みたっぷりのおかずになる。
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【5】身を崩さないようにして器に盛り、わけぎとわかめを添え、煮汁をかける。しょうがのせん切り適量(分量外)をのせる。

この魚介を使っても… 鯛、たら、かれいなどの白身魚だけでなく、青背魚や鮭など、どんな魚介でも同様にして作れる。

切り身魚のアクアパッツァ

魚、あさり、ミニトマトを取り合わせたイタリア料理のスタンダード。見た目は豪華なのに、作り方はいたってシンプル

切り身魚のアクアパッツァ
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材料(3人分)

金目鯛3切れ

あさり1パック(150gくらい)

ミニトマト1パック

にんにく1~2片

赤唐辛子1本

オリーブオイル大さじ2

白ワイン1/2カップ

ケイパー・塩・イタリアンパセリの粗みじん切り各適量

作り方

【1】あさりは塩水(海水程度の濃度)につけてふたをし、数時間冷蔵庫に入れて汚れを出す。使う直前に殻をこすり合わせて洗う。ミニトマトはへたを取って半分に切る。にんにくは薄切りにし、赤唐辛子はちぎる。

【2】鍋にオリーブオイル、にんにくを入れて弱火にかけ、香りが立ったら金目鯛を入れる。

にんにくの香りが立ったら、まずは金目鯛を入れる。すぐにへらなどで少し動かして鍋にくっつかないようにしたら、あさり、ミニトマトの順に加える。
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【3】赤唐辛子、あさり、ミニトマト、ケイパーを加え、白ワインを注ぎ入れ、塩を振る。ふたをしてあさりの口が開いて金目鯛に火が通るまで、6~7分蒸し煮する。

白ワインを注いで塩を振り、ふたをして弱火で蒸し煮する。「白ワインは好みのものでいいですが、飲んでおいしいと思うものを使うようにしましょう」。
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【4】器に盛り、煮汁をかけ、イタリアンパセリを散らす。

「魚とあさりを白ワインで煮ると、旨みが凝縮されて煮汁が濃厚に。カリッと焼いたバゲットにつけて、余すところなく楽しんで」
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この魚介を使っても… すずき、鯛、たら、かれいなど、白身魚ならなんでもOK。どの魚を使う場合でも、あさりと組み合わせるのがポイント。

「みそ粕漬けにしておけば、焼くだけでごちそうに」

「魚介を漬け込むときは、酒粕とみそを合わせたみそ粕床がおすすめ。みそだけでは強すぎ、酒粕だけではぼんやりするので、同量ずつ合わせるとちょうどいい感じに。甘くしたいときはメープルシロップかみりんを加え、みそ粕床が硬かったら酒を加えて調整を。

魚を漬ける際、以前はさらしに包んでいましたが、いまは排水溝などに使う水切りネットに1切れもしくは半切れずつ入れて漬けています。食べたい分だけ簡単に取り出せるので、この上なく便利です」

切り身魚といかのみそ粕漬け

1日漬けておくだけで、一級品のおいしさ。おかずはもちろん、酒の肴、お弁当にも!

切り身魚といかのみそ粕漬け
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材料(作りやすい分量)

さわら2切れ

まながつお1切れ

いか1ぱい

みそ粕床(みそ・酒粕(練り粕)各1カップ、酒・メープルシロップまたはみりん各少量)

作り方

【1】ボウルにみそ、酒粕を入れて混ぜ、酒を加えて少しのばし、メープルシロップまたはみりんを加えて混ぜ合わせ、少しゆるめのみそ床を作る。(甘さはなめてみて好みで調整を)

みそと酒粕は同量。「みそはいつも使っているものでOK、酒粕はなめらかな口当たりの練り粕で。やわらかく、使いやすい」。
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【2】さわらは半分に切る。いかは胴と足に分け、胴は軟骨を抜き取って洗い、ペーパータオルで中の水気を拭く。足は先を少し切り落とす。それぞれネットに入れる。

まながつおはそのまま、いかは胴と足に分け、さわらは半分に切る。切って漬けると、少量食べたいときやお弁当に便利。
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1切れずつネットに入れると、必要な分だけ取り出しやすい。一段で入りきらない場合は、みそ粕床を間に挟んで重ねる。
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【3】保存容器にみそ粕床適量を入れてゴムベラでならし、【2】を並べ入れ、みそ粕床をのせて表面をならす(一段で入らなければ、魚、みそ、魚、みそと重ねて入れる)。ふたをして冷蔵庫で1日おく。

みそ粕床で覆い、ふたをして冷蔵庫へ。1日で漬かるが、しっかり漬けたい場合は2日。床は切り身魚なら3回ほど使える。
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【4】みそ粕床から魚介をネットごと出し、ネットから取り出して魚焼きグリルなどで焼く。みょうがやしょうがの梅酢漬けを添えても。

ネットを引っ張れば、食べる分だけ取り出せる。漬けてから2日以上食べないときは、みそ粕床から出し、冷凍庫で保存を。
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みょうがやしょうがの梅酢漬けを添えても
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この魚介を使っても… 白身魚の切り身、青背魚の切り身、鮭、えび、貝柱、たらこなどでも。

◆教えてくれた人:料理研究家・有元葉子さん

料理研究家・有元葉子さん
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素材の持ち味を生かし、余分なものを入れない引き算の料理が人気。自分が本当によいと思える食材と調味料を使い、心と体が納得するシンプルなおいしさを追求する。『魚を食べよう』(三笠書房)ほか著書多数。

撮影/ローラン麻奈 スタイリング/千葉美枝子 取材・文/松原京子

※女性セブン2026年9月3日号

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