真似をする女性が続出した真知子巻き
昭和の映画黄金期にトップ女優として活躍した岸さんが、銀幕デビューしたのは1951年。高校生のときに見たジャン・コクトー監督の映画『美女と野獣』に感銘を受け、見学に訪れた松竹大船撮影所でスカウトされたことがきっかけだった。
「デビュー作『我が家は楽し』で、笠智衆さんや山田五十鈴さん、のちに名コンビとして人気を博す佐田啓二さんらと共演し、新人女優きってのホープとうたわれました。
1953年から1954年にかけて3部作が製作され、佐田さんと共演した主演映画『君の名は』は、観客動員数がのべ3000万人を超える大ヒットを記録。劇中で岸さんがアドリブで巻いたストールは“真知子巻き”と呼ばれ、岸さんの真似をする女性が続出しました」(映画関係者)

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当時、SKD(松竹歌劇団)で活躍していた草笛も同時期に映画女優としてデビューしている。草笛が述懐する。
「岸さんはご自身で『私はスターであなたは演技派』っておっしゃっていました。最近も私が顔を汚したり、歯が抜けたりしたボロボロの姿で演じているのを見て『あなた、よくやるわねぇ』って呆れてましたよ。ある作品で岸さんがナイフで人を刺すシーンがあって、ヒョロヒョロと力無く刺しているから、もっと振りかぶって一度引いてから刺すのよなんて2人で練習したこともありました」
(後編に続く)
※女性セブン2026年9月10日号