【14年ぶり復活の『踊る大捜査線』】織田裕二が思い描いていた姿と異なる最新作での青島、コミカル要素を盛り込み原点回帰 “劇場で驚いてほしい”と徹底した情報管理

『踊る大捜査線』シリーズの最新作『踊る大捜査線 N.E.W.メトロポリスを駆け抜けろ!』が9月18日に公開される。“和久さん”こと和久平八郎を演じるいかりや長介さん(享年72)が2004年に亡くなり、2012年公開の『THE FINAL 新たなる希望』で完結したかに見えた名作が、14年ぶりに再始動。織田裕二(58才)が演じる青島俊作も年齢を重ねたが、作品に込める熱意はさらに高まって──。【前後編の後編】
年齢を重ねた人間にしか出せないおかしみ
完結編として製作された『THE FINAL』の公開当時の2012年、織田は「和久さんくらいの定年間近の年齢になった青島が見たい気がしていた」との思いを抱いていた。約14年ぶりとなる今回の最新作で青島は、まさにその和久さんと近い年齢を迎えている。だがその役どころは、織田が当初思い描いていた青島像とは少し違っていたようだ。
「和久さんのように渋いせりふを決める青島を想像していたようですが、今作でもモッズコート姿で相変わらず現場を走り回っているようです。ただ、58才の年齢に合わせ、エッサホイサと不器用に走ったり、途中で電動キックボードに乗ったりする“老獪な小ずるさ”も感じさせる演出があるとか」(映画関係者)
若い頃の青島なら、颯爽と走り抜けていた場面だろう。それを58才の体で、息を切らし、腰をかばいながら追いかける。そこにあるのは若さを失った姿ではなく、年齢を重ねた人間にしか出せないおかしみだ。
こうしたコミカルさこそ、製作陣が今作でもっとも丁寧に描いた点だという。『THE FINAL』もヒットしたが、シリアスすぎる展開に戸惑うファンもいた。

「『踊る』の醍醐味は、クスッと笑えるテンポのよさ。今作は笑えるシーンが多く、往年のファンも楽しめる原点回帰の仕上がりだそうです。劇場で驚いてほしいと、試写は限られた関係者向けに実施しただけ。情報管理は徹底されていました」(前出・映画関係者)
公開を目前に控え、織田はいかりやさんへの思いをいっそう強めている。
「いかりやさんから手紙を受け取った当時、織田さんは“『踊る』をライフワークにして一生、青島を演じ続ける”という決意を固めていました。一度は絶たれかけた和久さんとのつながりが今作に受け継がれ、“まだ物語は終わらせない”という覚悟が深まったはずです。
今年はいかりやさんの二十三回忌。織田さんは2012年の『THE FINAL』公開前にも墓参していますが、節目には必ず報告してきた。いかりやさんのお墓が最近、お花で華やかになっていると聞いていますが、織田さんをはじめとした関係者たちが会いに行っているからでしょう」(前出・映画関係者)
青島と和久さんの物語が、再び動き始めた。
※女性セブン2026年9月17日号