専門家15人が選んだ脳・血管・腸の老化を止める「究極の習慣」ランキング 圧倒的1位は「毎日の適度な運動」 有酸素運動で「ワーキングメモリ」の改善、「後ろ歩き」は認知症予防も
たばこの本数を減らすだけではリスクは下がらない
脳と同様に、日々の習慣がものをいうのが血管への対策だ。石原さんは、熱すぎないサウナを使う「和温療法」をすすめる。
「60℃ほどのサウナに15分入り、その後30分間体を冷やさないでいると、血管が開いて血流改善が期待できます」
一方、血管を守るためにやめるべき習慣もある。養腸家で腸セラピストの真野わかさんが言う。
「喫煙は動脈硬化性疾患のリスクを高めます。たばこの本数を減らすだけではリスクは下がらないので、禁煙(4位)することが重要です」
糖質は極端に減らせばいいというものではない。医学博士で管理栄養士の岩崎真宏さんが言う。
「主食の糖質(炭水化物)は、減らしすぎても摂りすぎても、心血管疾患のリスクを高めます。1日200〜300g程度の適量を意識しましょう」(岩崎さん)
胃腸が休む時間を設けるのも重要だ。管理栄養士の浜本千恵さんが言う。
「1日に1回、食事の間を12時間くらいあけて(6位)空腹の時間をつくり、消化器官を休ませることで、腸が働きやすい環境が整います」
胃腸を休めたら朝食はしっかり食べよう(7位)。ハーバード大学医学部客員教授の根来(ねごろ)秀行さんが解説する。
「起きて1時間以内に朝食をとるのがポイントです。腸が動き出し、腸を含めて体内時計がリセットされます」
血管の状態を把握することも重要で、朝のルーティンとして、家庭内で血圧チェックをするといい。たけしファミリークリニック院長の北垣毅さんが言う。
「家庭で定期的に血圧を測り、高血圧や高血糖の場合は適切な医療を受けてください」
食事や生活習慣を整えることは大切だが、負担になりすぎては本末転倒だ。
「完璧を目指さず、楽しんで食べる・生活することを忘れないでほしい。『体に悪いから食べてはいけない』と神経質になりすぎると、そのストレスが老化を加速させる原因にもなります」(川本さん)
老化そのものを止めることはできないが、若々しく生きることはできる。毎日の食事と習慣を見直して、健やかな体を保ちたい。
(前編から読む)
【教えてくれた識者15人:以下の15人の医師と専門家に老いを止める「究極の習慣」を最大5個挙げてもらい、1位を10点、2位を9点、3位を8点、4位を7点、5位を6点として集計、合計10点以上を掲載した。
石原新菜さん(イシハラクリニック副院長)、市原由美江さん(eatLIFEクリニック院長・糖尿病専門医)、岩崎真宏さん(医学博士・管理栄養士)、川本徹さん(みなと芝クリニック名誉院長)、北垣毅さん(たけしファミリークリニック院長)、近藤千種さん(ちぐさ内科クリニック覚王山院長)、佐野こころさん(医学博士)、清水加奈子さん(管理栄養士)、高林孝光さん(アスリートゴリラ鍼灸接骨院院長)、谷本哲也さん(ナビタスクリニック川崎院長)、根来秀行さん(ハーバード大学医学部客員教授)、浜本千恵さん(管理栄養士)、日々野佐和子さん(SAWAKO CLINIC x YS統括院長)、松生恒夫さん(松生クリニック院長)、真野わかさん(養腸家・腸セラピスト)】



※女性セブン2026年9月24日号