健康・医療

《かえって体を壊すかもしれない治療》「睡眠薬・向精神薬に認知症リスク」「インプラントで歯周病」「不適切なリハビリ」など…失敗を避けるための“医師にすべき4つの質問”

手術をすすめる医師には、4つの質問をする(写真/PIXTA)
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 専門家である医師の言うことは間違いないと、言われるがままの治療法を受け入れることは珍しくないだろう。しかし、それは正しいことなのか。医師の言うとおりにして、健康を害することもあるのではいないか──。そんな事態を防ぐために安易に受けてはいけない手術と治療を知っておこう。【前後編の後編】

不眠症や向精神薬は認知症リスクを上げる

 手術のような大きな治療でなくとも、服薬やリハビリ、生活指導といった治療にも落とし穴は潜んでいる。

 注意が必要なのは、やはり薬による治療。特に「必要ない」と専門家が指摘するのが、コレステロール治療薬だ。医療経済ジャーナリストの室井一辰さんが言う。

「特にスタチンは、病気をしていない人の予防目的では死亡率を下げる効果がはっきりしないとされてきました。数値だけを見て薬をのみ続けるのではなく、運動や食生活も含めて考えるのが大切です」(室井さん・以下同)

 注意が必要な投薬治療はほかにもある。

「睡眠薬や向精神薬といった薬は、特に高齢者では認知機能への影響や、ふらつき、転倒などに注意が必要なものがあります。抗コリン作用の強い薬では、長期間の使用と認知症リスクの関連を示す研究もあり注意が必要です」

のんではいけない薬
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 近年、「レカネマブ」や「ドナネマブ」など新薬が承認されて注目される認知症治療についても、過信は禁物だ。都内に住むAさん(56才)が言う。

「2年ほど前、もの忘れの症状が出てきた母を脳神経外科に連れて行きました。医師からは認知症の初期症状だと診断され、薬が処方されました。毎日真面目にのんでいましたが症状は改善されるどころか、日中にボーッとしている時間が増え、どんどん悪化しているようで怖くなりました。

 医師に相談しすぐに服用をやめると、外出意欲も戻り元気になった。母の様子についてきちんと問診もせず薬を出した医師を信じた私も悪かったのですが、すぐに薬をのませるべきではなかったと反省しています」

 認知症の薬には食欲不振や頭痛、眠気やめまいといった副作用が多く報告されている。ときわ会常磐病院乳腺・甲状腺センター長の尾崎章彦さんが言う。

「薬が効きすぎて、眠気やふらつきが出て気力が低下し活動量が減ってしまう人もいます。家から出なくなると、認知症はますます悪化してしまう。もの忘れがあるからといってすぐに薬をのむ選択をするのは危険です。周囲が無理に薬をのませる状況も避けてほしい」