健康・医療

《腸が若くなる最強の食習慣》「エクストラバージンオリーブオイル」のオレイン酸でスッキリ、発酵食品と食物繊維を一度に摂れる「具だくさんみそ汁」で腸内環境を整える

腸が若くなる最強の食習慣とは(写真/PIXTA)
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 便秘気味でようやく出てもコロコロうんち。すぐにお腹が張ったり、冷えて下痢をしてしまったり……。そんなお腹の不調は、この夏の間に腸がダメージを受けて疲弊していることが原因かもしれない。腸が疲れていると腸内環境が悪化していき、腸から全身が老いてしまう。食い止めるためのキーワードは「うるおす」「温める」。若々しさを保つために、腸の健康を守る最強のルーティンをチェックしていこう。【前後編の前編】

自律神経の乱れが腸内環境に悪影響

「夏に腸が受けてきたダメージは、一概に暑さによる影響だけではありません」

 そう話すのはハーバード大学医学客員教授で、医師・医学博士の根来秀行さん。

「腸は『脳腸相関』と呼ばれるほど脳との密接な双方向の関係にあり、ダメージの主な原因は自律神経の乱れです。胃腸系は副交感神経によってポジティブな方向にコントロールされますが、夏は交感神経が優位になりやすいため、自律神経の状態が乱れがちで、結果、腸内環境に悪影響を及ぼします。

 例えば、体温以上の暑さやエアコンの人工的な寒さといった温度差や、高い湿度などでも自律神経が乱れ、腸の制御システムがうまく作動しなくなります。それにより運動量が落ち、夜は寝づらく、食欲も低下するなど不調の連鎖が進み、腸への負担も増え続けます」

 一因となる夏の食事について、管理栄養士の望月理恵子さんが続ける。

「暑さで食欲が低下すると、冷たい飲み物やアイスを食べたりするほか、そうめんやざるそばなどのど越しのいい炭水化物に偏った食生活になり、たんぱく質やビタミン、ミネラルが不足しがちに。そういった食事は胃腸を冷やし、腸の動きを鈍らせていきます」

 犀星の杜(さいせいのもり)クリニック六本木院長の川本徹さんは、こうした腸へのダメージが慢性化すると、老化にも直結すると話す。

「自律神経の乱れや内臓(腸など)の冷えが慢性化すると、腸内の血管収縮や消化吸収機能の低下が続きます。これにより腸内細菌のバランス(腸内フローラ)が乱れ、善玉菌が減って悪玉菌が優位な環境になる。その結果、悪玉菌がつくる硫化水素やインドールなどの腐敗ガス、LPS(リポポリサッカライド)という内毒素が腸粘膜を傷つけ、活性酸素が発生します。これが大腸劣化、つまり老化を引き起こすと考えられています」

腸をうるおし温めるルーティン
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 さらに腸内環境の悪化が、腸の壁に微少な穴をあける「腸漏れ(リーキーガット症候群)」を招き、体全体の健康にまで影響を及ぼすと話すのは、イシハラクリニック副院長の石原新菜さんだ。

「腸が疲弊し劣化していくとバリア機能が低下し、毒素や細菌、未消化の食べ物などが腸から漏れ出す“腸漏れ”を引き起こす。そうなると毒素や細菌などが血管の中に流れ込んで、体のだるさや頭痛、アレルギーなど全身の不調につながる可能性もあります」

 腸の働きが低下することで栄養分が取り込まれにくくなり、体力や筋力の衰え、肌の新陳代謝の悪化、免疫力の低下など、全身の老化も加速してしまうという。

 全身の老化を防ぐためにも、夏にダメージを受け疲労した腸をこの秋に回復させることが大切だ。そのために必要なのは腸を「うるおす」「温める」こと。アメリカ在住の内科医師・大西睦子さんが説明する。

「『うるおす』とは水分を摂り、食物繊維によって便を適切な状態に保つこと。『温める』は温かい食事を活用しながら、腸が規則正しく働きやすい食生活をすること、と考えるとわかりやすいと思います。食事だけでなく日々の生活リズムを見直すことも重要です」

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