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《出演者は全員無償》杉良太郎「災害支援基金」設立、コンサートで鈴木あみ、FRUITS ZIPPER、島袋寛子らが「音楽を通じて人を助ける」

集まった報道陣に話す杉
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「こういった試みは、おそらく日本で初めてだと思います」

災害支援のために常設する新たな基金「災害支援基金」発足にあたり、実行委員会の名誉会長を務める杉良太郎はこう語った。活動の第一歩として、7月の令和8年熊本地震、8月の千葉、福井での豪雨災害への支援を目的とした「災害支援基金コンサート」を予定しており、10月7日にその発表会が行われた。

「日本はあまりにも災害が多い。日本列島、いつどこで起こるかわからない状況です。これまでも地震が起きた、水害があったと知ると駆けつけてきましたが、同時に何か所も自然災害に見舞われ、同じ地域が何度も被災してしまうことに心が痛みます。気候変動が進むなか、どうやって支援をしていけばいいのか――。芸能関係の信頼する仲間とこれからの災害支援のあり方を話し合い、基金の発足に至りました。災害が起きたら何のストッパーもなく、“すぐに”支援ができる体制を整えていきたいと考えています」(杉)

1995年、故郷・神戸を襲った阪神・淡路大震災をはじめ、数々の被災地へ支援に赴いてきた杉は常々、日本の災害支援には課題があると訴えてきた。

「ボランティアとして個人にできることには限りがあります。トラックで現地へ向かっても無力感が残り、私も被災地へ行くたびに打ちひしがれて帰って来る。もっと大きな力でできたなら、と悔しさを抱えてきました。また、被災地支援は災害の発生直後だけではなく、長い目で考えるべきものです。日本人は結束力が強く、底力もあって、被災地では互いに助け合いながら自力で復興していきます。ですが、サポートがあれば、より円滑に進むはず。基金として、その一助となれたらと願っています」(杉)

“起きてから”ではなく、“起きる前から”備える

基金の設立には、100社以上の芸能プロダクションが加盟する日本音楽事業者協会(音事協)も賛同。実行委員会の会長を務める音事協の瀧藤雅朝会長は、「ライジングプロダクション、LDH JAPAN、エイベックス、アソビシステムの皆さんと共に音楽業界の災害支援を考え、杉名誉会長に相談する中で、『災害が起きてから動くのではなく、平時から支援できる仕組みを作る』構想が生まれました。音楽業界を中心として、継続的に参加できる支援の形にしていくことに大きな意義があると思っております」と、背景を明かした。

杉は過去にも災害支援大使の任を受け、2011年に「東日本大震災復興祭」に出席している。代々木第一体育館で開催され、いきものがかりなどのアーティストや芸人ら計60組が参加。同イベントへは復興庁から感謝状が贈られ、杉が代表して受け取った。だが今回目指すのは、“起きてから”ではなく、“起きる前から”備える仕組みだ。

災害支援基金コンサートは収益を災害支援につなげていくことを基本方針とし、出演者たちは無償でステージに立つ。第1回のコンサートは2027年1月19日、20日の2日間にわたり、日本武道館で開催される。今回は出演アーティストの第一弾として、1日目にCANDY TUNE、島袋寛子、SUPER☆GiRLS、SWEET STEADY、鈴木亜美、FRUITS ZIPPER、MAX、2日目にw-inds.、EXILE B HAPPY、Crystal Kay、DA PUMP、FANTASTICS from EXILE TRIBE、三浦大知の名が挙げられた。7日の発表会には出演アーティストの代表としてMAX(NANA、MINA)、DA PUMP(TOMO、KENZO)、w-inds.(千葉涼平)、鈴木亜美、EXILE TETSUYA、SWEET STEADYが登壇した。

“お金って、こんなにも大きな愛に変わるんだ”

2025年3月、台風被害を受けたベトナムの学校再建のため杉が現地入りした際に同行したDA PUMPのKENZOは、「杉さんが建てた学校や、寄付をされた孤児院を訪れて、ベトナムの子どもたちと触れ合う瞬間があったんです。子どもたちは笑顔で踊ったり、歌ったりしていて、“お金って、こんなにも大きな愛に変わるんだ”と心打たれました」と振り返った。さらに「僕は“More Love, Less Hate(愛を増やし、憎しみを減らす)”という言葉を大切にしているのですが、1つの愛がいろんな輪になって広がる尊さを肌で感じることができた。僕たち一人ひとりの愛が基金という形を通じて、被災地へ届く。素晴らしいことです」と続け、賛同の意を表した。TOMOも「リーダーのISSAくんから今朝、『チームの想いをしっかり伝えてきてほしい』と連絡がありました」と明かし、グループ全体で継続的な支援を念頭に結束していると胸を張った。

MAXのNANAは、「自然災害のニュースを目にするたびに、何か自分にもできることはないのかと、もどかしさを感じていました。災害支援基金の新しい取り組みを聞いて、“これなら自分の小さな力でも、みんなと合わせれば大きな力となって被災地へ届けられる!”と手を挙げました。ぜひ、この活動を大事に続けていきたい」と熱弁した。

SWEET STEADYは、こうしたチャリティーイベントへの参加は初めてだという。若い世代が支援の輪に加わることについて杉は、「これまでもその時代、その時代で、若い人たちの力を借りて、国内外で社会福祉活動や文化交流をやってきました」と話す。

若い人たちの力が必要です

「繰り返しますが、自然災害はいつ、どこで起きるかわかりません。私自身、1994年のロサンゼルス地震など、大きな地震に3回遭遇しています。明日は我が身。決して、他人事ではないんです。ですが、まだまだ危機意識の薄い人が多い。被災地でも“自分のところは大丈夫だと思っていた”“まさか線状降水帯は来ないだろうと思っていた”といった声をよく聞きます。でも、“まさか”は前触れなくやってくる。絶対に大丈夫な保証など、どこにもないんです。

自然災害を自分事として考え、各々が日頃から備えの心を持ってほしい。幅広い世代にメッセージを届けるためにも若い人たちの力が必要です。そのパワーで、防災意識向上の一翼を担ってほしいと期待しています。同時にアーティストとして“音楽を通じて人を助けることができる”という体験も、ぜひしていただきたい」(杉)

杉とはこの日が初対面だったというSWEET STEADY。報道陣から「もしステージで杉さんとコラボするなら?」と問われると、メンバーの音井結衣は、「バズっていると言っていただいている『SWEET STEP』という楽曲でコラボしてみたいです。ダンスがキャッチーで、杉さんが踊ってくださったら絶対にかわいいと思うので、一緒に歌って踊れたらいいなと思います!」と、元気いっぱいにアプローチした。会場からも期待する声が上がったが、杉は「コンサートにはカラーが必要ですから、突然変異みたいなのが一緒に出ていっちゃったら……(苦笑い)」とやんわり“辞退”。

「実は今回、演者として舞台に立つのは控えるつもりでいます。昔の人が出て行ったんでは、若い皆さんの邪魔になってしまいますからね。コンサートを無事に成功させて、災害支援基金の活動を軌道に乗せることが、実行委員会の名誉会長としての務め。ご挨拶だけはしますが、裏方として、事業を支えるために力を尽くします」(杉)

15才で刑務所の慰問を始めてから70年近く、福祉の道を歩み続けてきた杉。自然災害に見舞われた人を一人でも多く救うため、基金の屋台骨として、この新しい取り組みを大切に育てていく覚悟だ。

会見にはアーティストたちも集まった
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音楽の力で災害支援を
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起きてからではなく、起きる前に
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