
10月9日、NHKは大晦日恒例の『紅白歌合戦』の司会を発表。大ヒットドラマ『VIVANT』(TBS系)で義兄弟を演じる堺雅人(53才)と二宮和也(43才)、そして、芦田愛菜(22才)が国民的番組の大役に任命された。選考過程では他のタレントの名前もあがったが、結果的に選ばれたこの3人。選考の背景に迫る。【前後編の後編】
『VIVANT』色が強くなりすぎることを抑えるバランサー
結果的に民放の衣を借りた“禁手”のようにも見えるが、近年のNHKは、他局が起こした社会現象を柔軟にのみ込む懐の深さを見せている。
「2016年にドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が大ブームになったときは、紅白のステージで星野源さんが主題歌『恋』を歌い、ゲスト審査員として出演した新垣結衣さんが“恋ダンス”を披露。その場面は、42.9%という高い瞬間視聴率を記録しました。
『VIVANT』に関しても、NHKの情報番組『あさイチ』で何度か取り上げられ、堺さんが『なんて懐の深い番組。本当にいいのかな』と恐縮していたほど。テレビ局のマルチプラットフォーム化が進むいま、NHKも局の体面より視聴者ウケを重視せざるを得ない事情もあるようです」(芸能関係者)
もうひとりのサプライズとなった芦田の起用の決め手は、堺のひと言だったという。

「NHKと打ち合わせをしているときに、堺さんから『愛菜ちゃんと一緒にできたらおもしろいよね』というようなお話があったそうです。芦田さんは今年3月にNHKで放送されたドラマ『片想い』に主演し、過去には大河ドラマ『江〜姫たちの戦国〜』に出演。朝ドラ『まんぷく』ではナレーションを担当しました。
2011年、7才のときに紅白で『マル・マル・モリ・モリ!』を披露し、2022年にはゲスト審査員を務めるなど、紅白への貢献度も高い。司会として『VIVANT』色が強くなりすぎることを抑えるバランサーとしても期待されています」(NHK関係者)
2007年、3才で芸能界入りした芦田は来年、芸能活動20周年の節目を迎える。
「天才子役と呼ばれた芦田さんも、いまでは実力派俳優としての地位を確立し、数多くのドラマや映画に出演しています。10月19日から始まるドラマ『南田南弁護士は天才肌』(フジテレビ系)では、10年ぶりに民放の連ドラに主演。2028年には動画配信サービス『Prime Video』で主演ドラマ『薬屋のひとりごと』が世界配信されることが発表されました。
老若男女から愛される彼女の存在は、幅広い世代が視聴する紅白の司会においてこれ以上ない適役で、堺さんと二宮さんも共演を楽しみにしているそうです」(前出・芸能関係者)
熱量の高い堺のカリスマ性と、生放送のハプニングさえ味方につける二宮の巧みなトーク力、そして圧倒的な好感度を誇る芦田の安定感が、それぞれを補い合う絶妙な布陣となる今年の紅白。当日は『VIVANT』さながらの息の合った掛け合いが見られるのか、はたまたどんなアドリブが飛び出すのか。3人が巻き起こす化学反応が大みそかの夜を大いに沸かせてくれそうだ。
※女性セブン2026年10月29日・11月5日号