ダイエットしてもやせない、左右の肩の位置がズレている、全体的にむくんでいる、姿勢が悪い…実はこれ、あなたの“皮膚のゆがみ”が原因かもしれません。
「多くのかたは気づいていませんが、すべての人の皮膚はゆがんでいます。試しに腕をつかんで、外側と内側にねじってみてください。ねじりやすさに差があるはずです」
こう話すのは、元ミスワールドビューティーアドバイザーで、化粧品会社代表を務める新居理恵さんだ。本誌記者が試してみると、たしかに、記者の場合は、内側の方がねじりやすかった。
いつも同じ側の手でかばんを持ったり、スマホをいじったり、決まった方の足を組んだり…日常的に繰り返すこうした仕草が皮膚のゆがみを作るのだという。
「人間の体は、大まかにいうと《皮膚→浅層筋膜→深層筋膜→筋肉→骨》で構成されています。皮膚がゆがむと、その下の筋膜や筋肉もひきつられるように一緒にゆがみます。すると、血管やリンパが圧迫されて、老廃物が排出されにくくなるのです」(新居さん、以下「」内同)
この状態では、いくら骨格を整えても、筋肉をほぐしても、形状記憶のようにまた代謝の悪いゆがんだ体にリバウンドしてしまうという。そこで、新居さんが医師やスポーツトレーナーとともに開発したのが、『軟部組織リリース』、通称『皮膚ねじりダイエット』だ。
「ゆがみを正すダイエットメソッドでいえば、昨年大流行した『筋膜リリース』と同じ。しかし、筋膜リリースは、経験を積んだエステティシャンが正しく実践しないと効果が出にくく、ましてや自分で実践するのは、難しすぎるというデメリットがありました。
その点、皮膚の表面をさすってゆがみを取る『皮膚ねじりダイエット』に痛みはまったくありません。1日1回たったの5分、2週間続けるだけ。ウエスト、二の腕、ヒップ、顔…と、あらゆる部分が細くなるばかりか、皮膚が活性化するのでやわらかい肌になります」
2週間でウエスト9.7cm減という30代女性の驚きのデータもある。また、50~60代でもウエスト4~6cm減は珍しくないというから期待は大きい。
効果を最大限に引き出すウォーミングアップ
体内の老廃物の“関所”となっているリンパ節を刺激し、溜まっていた老廃物を流しておく。最初に行わないと、次のステップの効果が半減してしまうので注意。
【そけい部×10 回】
両手を重ねて、そけい部(太ももの付け根)の内側から外側に老廃物を流す。反対側も同様に行う。力加減は気持ちいい程度。
【わきの下×10回】
わきの下の肉をかき出すように、よくほぐして老廃物を流す。反対側も同様に。
【お腹×10回】
両手を重ね、手のひら全体を使うようにして、へその下から時計回りに老廃物を流す。
ねじれば、部分痩せだって可能に! ほっそり二の腕
腕はほとんどの人が内側にねじれているので、外側にねじって元の位置に戻すイメージで行おう。肩甲骨をほぐすので、肩こり改善にも効果あり。
【手首からひじ下までの皮膚を外側にねじる】
手のひら全体で包むようにやさしく手首をつかみ、ひじ下まで外側にテンポよくねじっていく。あくまで皮膚の表面をねじるよう意識して。動きが悪い部分は回数を多めに行おう。
【ひじから二の腕の皮膚を外側にねじる】
ひじ上をつかみ、肩下まで外側にテンポよくねじっていく。さするようなソフトタッチを心がけよう。
【二の腕をつかみ肩を大きく回す】
二の腕を強くつかみ、皮膚を外側にねじったまま肩をゆっくり1回転させる。スムーズに回せるようになるまで続ける(5回以上やってもよい)。
2週間で-9.7cmも夢じゃない! くびれウエスト
どの年代でも最も効果が出やすいというメニュー。ウエストにくびれができるだけでなく、ぽっこりお腹や冷え症、便秘、胃腸の不調の改善が期待できる。
【お腹の皮膚を横にねじる×10回】
へその上と下に手のひらを密着させ、皮膚の表面をなでる要領でやさしく左右にねじる。ねじりながら深い呼吸を意識して行おう。
【お腹の皮膚を立てにねじる×10回】
へその左と右に手のひらを密着させ、皮膚の表面をなでる要領でやさしく上下にねじる。ねじりながら深い呼吸を意識して行う。
【腰からそけい部へ老廃物を流す×5回】
腰に手をあて、手のひら全体を使って、骨盤の後ろからそけい部まで、やさしくさすって老廃物を流す。
※女性セブン2018年6月21日号
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