高温多湿でジメジメの梅雨。人が集まる場所に行くと、気づけば汗がにじんでくる。周りを見回すと、どこかカビっぽい感じがする。この時季を少しでもスッキリ過ごしませんか?
食材の煮崩れ防止やアク抜きなどに使われるミョウバン。ドラッグストアなどで、1袋100円程度で購入できるものだが、これからの季節、汗臭さやワキガ臭などの悩みにも効果を発揮するという。
さやか美容クリニック・町田院長の皆木靖紀さんが話す。
「ミョウバンは水に溶けると酸性になるため、塗布して皮膚表面を酸性にすると、アルカリ性を好む細菌の繁殖を抑えられます。殺菌作用があり、ニオイの軽減にも役立ちます。世界最古のデオドラント剤ともいわれ、古代ローマ人が使っていたとされています」
なるほど。では、どのように使えばいいのだろうか?
「ミョウバンと水を1:30の割合で混ぜて“ミョウバン水”の原液を作ります。それをさらに10倍ほど薄めたものをスプレー容器に入れ、わきや足など気になる部分に吹きかけます。入浴後や外出前などに3~4プッシュしてみてください」(皆木院長。以下、「」内同)
ただし、使用前テストの必要がある。原液を10倍(子供の場合は20倍)に薄めたミョウバン水を、寝る前に、二の腕の柔らかい部分に吹きかけ、翌朝、赤くなったりかゆくなったりしないか確かめるのだ。使い続けるうちに「効果が薄い」「まだニオう」という場合は、徐々に濃度を上げればよい。
さらに、もっとミョウバンを使いこなしたい人におすすめの方法がある。
「ミョウバン水を作る際に、水を濃いめの緑茶に代えると、カテキンとの相乗効果で、さらなる消臭効果が期待できます。また、ワセリンとミョウバンの粉末を2:1の割合で混ぜると、体臭予防の軟膏になります。このように、アレンジの自由度が高い点もミョウバンの魅力です。ワキガなどニオイの強い人は原液を10倍に薄めたミョウバン水に浸したガーゼを3~5分程度、わきにはさむとより効果を実感できるでしょう」
冷蔵庫で保管し、原液は1か月、薄めたものや軟膏は1週間程度で新しいものにしよう。
※女性セブン2018年7月5日号
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