「育毛につながる」、その評価の理由は?
身近なもので作れるこの粉シャンプーで、なぜ髪が増えたり、太くなるのか。
「畑で野菜を育てることを想像していただければわかりやすいですが、土台となる土壌を改善し、養分や水、太陽光を与えることでおいしい野菜が育ちます。土壌は頭皮、養分や水は栄養、そして太陽光は血行にあたるものだと考えてください。使い続けると、頭皮を洗浄し、栄養を与え、血行がよくなります」
コーンスターチは頭皮の毛穴に入り込み、汚れに吸着して余分な皮脂を取り除き、栄養を与える。さらに、ハトムギは保湿効果をもたらす。
「顔のケアと同じで、保湿をしっかりすることで頭皮から皮脂が過剰に出るのを防ぎます。重曹は皮脂を分解し、汚れを浮かしてくれます」
より効果アップが期待できる方法
柿の葉パウダーとクレソンパウダーを追加することで、より効果アップが期待できる。
「柿の葉パウダーはビタミンCが、クレソンパウダーはビタミンAが豊富です。それぞれが持つ抗酸化作用により、細胞が酸化するのを防ぎ、髪の老化を食い止めることができます」
柿の葉パウダー、クレソンパウダーはインターネットで手に入る。材料をすべて揃えても1か月で1000円程度という驚きの安さだ。
市販の液体シャンプーとの違いはどこにあるのか。
「多くの液体シャンプーには油と洗剤をなじませるために、界面活性剤や乳化剤などの化学合成物質が入っています。高価なシャンプーに入っている界面活性剤は頭皮に優しいものもありますが、安価なシャンプーに入っているものは洗浄力が強く、頭皮にとって必要な皮脂も根こそぎ落としてしまいます。
安価な界面活性剤を使ったシャンプーほど安定剤や防腐剤といった化学合成物質が添加されているため、より髪にとって悪いものになる。日々使っていると頭皮はストレスを蓄積していくのです」
美容室で買うシャンプーならプロのお墨付きがあるから大丈夫そうだが…。
「プロが勧めるシャンプーであっても、問屋やディーラーを通して消費者の手に届きます。つまり、中間マージンがあるわけで、材料以上の値段をつけないと儲けになりません。期待するほどいい材料ではないんです」
ケア次第では白髪を黒くすることも
実はこの粉シャンプー、抜け毛や薄毛の対策以外にも嬉しい効果がある。
「髪の毛はそもそも、白い毛に黒い色素を加える機能が正常に働くことで黒く生えてくる。色を染めるための栄養が枯渇してしまった結果が白髪です。白と黒がまだらの“ゼブラ状態”なら、まだ色を染める力が残っているので、ケア次第で黒髪に引き戻せますよ」
髪は女の命。今から始めれば、例年とは違った秋になるかも!
イラスト/野田節美
※女性セブン2018年9月20日号
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