健康・医療

”痩せ成分”レジスタントスターチで便秘解消、血糖値上昇抑制も!オリーブオイルで増加させる方法を紹介

秋の味覚のひとつといえば、ハロウィンでもおなじみのかぼちゃ。季節の食材を楽しみたいけれど、ダイエット中は我慢…という人に朗報!

食品に含まれるレジスタントスターチとは?

化粧品や健康食品などを販売している「DHC(ディーエイチシー)」が、東京海洋大学の松田寛子特任助教との共同研究によって、オリーブオイルに野菜や穀物などに含まれる「レジスタントスターチ」を効率的に増加させる効果があることを発表した。

「レジスタントスターチ」とは、通常のでんぷんに比べて体に吸収されにくい性質を持っている難消化性のでんぷん。かぼちゃやじゃがいもなどの野菜や穀物に含まれていているほか、ダイエット食材として話題となったスーパー大麦には、豊富に含まれていることが知られている。

便秘解消や血糖値の症状を抑制する効果も

この「レジスタントスターチ」は、腸内環境を改善して排便を促進させたり、血糖値の上昇抑制や食後の脂質吸収を抑制したりと、さまざまな機能性をもつといわれている。

最近では、調理の仕方によって穀物や野菜のでんぷんに含まれる「レジスタントスターチ」の量が変化することが明らかに。調理の温度や調味料の添加など調理方法の工夫で「レジスタントスターチ」を増加させる効果が期待できるそう。

そこで、「DHC」の共同研究では、酸化劣化に強い調理油であり、抗酸化成分を豊富に含むことで美肌や健康促進効果をもつことが知られているオリーブオイルを使った調理による「レジスタントスターチ」量の変化を調査。全体の5~10%をでんぷんが占める季節野菜のかぼちゃを取り上げ、「レジスタントスターチ」化について検証している。

オリーブオイル調理後に冷蔵で「レジスタントスターチ」が2倍に

かぼちゃのサラダを調理する場合にサラダオイルを使用して加熱調理後、冷蔵庫にて冷蔵保存することを想定。100度で20分間加熱調理し、冷蔵庫に1日保存したあとの「レジスタントスターチ」量の変化をみるべく、【1】オイル(調理油)なし、【2】サラダオイル使用、【3】オリーブオイル使用の3つの条件でかぼちゃ由来のでんぷんを加熱調理した。

調理別のレジスタントスターチ相対量の変化を示したグラフ
写真6枚

3ついずれの調理条件においても、「レジスタントスターチ」量は調理後に1日冷蔵した方が調理直後よりも増加している。なかでも、オリーブオイルを使ったものは調理直後に比べて、「レジスタントスターチ」をおよそ2倍に増加させることが明らかとなった。

オリーブオイルをチョイスが◎

かぼちゃのスイーツを想定した実験では、バターやココナッツオイルを使用して加熱調理後、冷蔵庫にて冷蔵保存することを想定した。そこで、【1】オイル(調理油)なし、【2】バター使用、【3】ココナッツオイル使用、【4】オリーブオイル使用の4パターンを用意。こちらも、100度で20分加熱し、冷蔵庫に1日保存したあと、デンプン100gあたりの「レジスタントスターチ」量を比較した。

調理オイル別のレジスタントスターチ量の変化を示したグラフ
写真6枚

その結果、【2】バターおよび【3】ココナッツオイル使用の場合、「レジスタントスターチ」の量は【1】オイル(調理油)未使用の場合よりも少なくなることが明らかになった。一方、オリーブオイルは、4つの条件のなかで最も「レジスタントスターチ」量が増加するという結果に。

まとめとして、オリーブオイルが「レジスタントスターチ」を効率的に増加させるという顕著な効果が得られた要因のひとつに、加熱調理の後に冷蔵保存するというひと手間を加えたことを挙げている。

つまり、オリーブオイルを使った加熱調理後に冷蔵保存してからいただくことで、ダイエット中にはNGというイメージのあったかぼちゃもヘルシーに食事へ取り入れることができそう。もちろん食べ過ぎはよくないけれど、食を楽しみつつ美痩せを目指すダイエッターは参考にしてみて。

【データ】
「DHC」
https://www.dhc.co.jp/main/main.jsp

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