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『あんぱん』出演のMrs. GREEN APPLE大森元貴、撮影現場で共演者にアドバイスを求める 熱烈指導の北村匠海とは“すごくいい関係性” 

北村匠海に演技のアドバイスを求めるMrs. GREEN APPLE・大森元貴
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壮絶な戦争パートが完結し、舞台は再び高知に戻ってきた『あんぱん』。この後、やなせたかしさんの人生に大きな影響を与えた実在の人物をモデルにした役が数多く登場することになるが、なかでもあの人気アーティストの登場には期待が高まって──。

“珍事”は、6月27日放送の『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)で起きた。

「この日、Mrs. GREEN APPLE(以下、ミセス)の大森元貴さん(28才)はグループとしてだけでなく、ソロとしても出演しました。番組の名物であるオープニングの階段降りで、メンバーとともにミセスの一員として登場したかと思ったら、すぐさま階段を駆け上り、“大森元貴”とアナウンスを受けて再登場。これまでにない斬新な登場が話題になりました。同じ放送回にグループとソロの両方で出演することは、なかなかありませんからね」(音楽関係者)

日本レコード大賞では一昨年、昨年と連覇を果たし、怒濤の勢いで曲をリリースし続け、それらすべてをヒットさせるなど、まさに“無双状態”のミセス。ボーカルを務める大森は、現在ミュージシャンとしてだけではなく俳優としても活躍中だ。ORICON NEWSが調査した『2025年 上半期ブレイク俳優ランキング(男性編)』では、1位に輝き、高い評価を得ているが、目下大きな難題に挑んでいるという。

「朝ドラ『あんぱん』の撮影に四苦八苦していると聞いています。同世代の共演者である北村匠海さん(27才)に食らいつこうと必死のようですよ」(テレビ局関係者)

先述の通り、俳優としても高く評価されている大森は、4月に封切りした話題作『#真相をお話しします』で、映画初主演を務めた。

北村(左)と大森(右)は、窪田正孝(中)主演のドラマ『僕たちがやりました』のライブイベントで共演した(2017年、『僕たちがやりました』公式インスタグラムより)
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「大森さんの初主演映画であることが大きく宣伝されたために、彼のファンを狙った話題作りに見えてしまい、公開当初は色眼鏡で見られていた部分がありました。でも、蓋を開けてみたら非常に繊細でリアリティーのある演技を見せ、大きなインパクトを残しました。

大森さんが演技未経験者だと思っている人も少なくなかったようですが、実は彼は幼い頃から演技に慣れ親しんでいるんです」(映画会社関係者)

大森は数々の名子役を輩出している芸能事務所「テアトルアカデミー」に中学時代から所属しており、演技の基礎はここで叩き込まれたという。実際に、2012年に放送された元TOKIOの松岡昌宏(48才)主演のドラマ『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)では、バンドのべーシスト役として出演している。

「『#真相をお話しします』でW主演した菊池風磨さんが、大森さんの演技力に舌を巻いていましたが、大森さんのキャリアを考えれば、それもそのはずですよね」(前出・映画会社関係者)

「どうしたら芝居が上手くなるんだろう?」

そんな芸達者の大森であっても『あんぱん』での演技には悩み抜いているようだ。『あんぱん』は、「アンパンマン」の生みの親であるやなせたかしさんと小松暢さん夫妻をモデルに、さまざまな苦難のなかにあっても生きる希望を忘れなかったふたりの人生を描いたドラマだ。ヒロインの朝田のぶ役を今田美桜(28才)が、柳井嵩役を北村が演じている。

「視聴率は好調で、特に物語の舞台となっている高知県での世帯視聴率は31.6%を記録。世間の反応も上々で、出演者、スタッフともに手応えを感じています」(前出・テレビ局関係者)

本作で大森が演じるのは作曲家「いせたくや」で、モデルになったのは、『見上げてごらん夜の星を』をはじめ数々の名曲を生み出した昭和を代表する作曲家のいずみたくさんだ。やなせさんが作詞を担当した『手のひらを太陽に』や『アンパンマン』のテーマ曲でもタッグを組んでおり、やなせさんの人生を語る上で欠かせない人物だ。

「いせは、物語終盤を左右する非常に重要な役どころです。大森さんが出演することになったきっかけは、『あんぱん』のプロデューサーがミセスのライブで、彼らの音楽劇を見て感銘を受けたこと。ぜひ役者としての大森さんを見てみたいと思い、その日のうちにオファーを決意したそうです」(前出・テレビ局関係者)

朝ドラ『あんぱん』に出演する北村匠海
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音楽界における大先輩をモデルにした役を演じるにあたり、大森は大きなプレッシャーを感じているという。

「大森さんは“超”がつくほどストイックで、音楽活動においても寝る間を惜しんで曲作りに励み、ミセスのビジュアルイメージなどもとことんこだわり抜いています。

その姿勢は演技においても変わらず、『あんぱん』の現場では、共演者たちに自身の演技に対するアドバイスをしきりに求めているそう。飛ぶ鳥を落とす勢いのトップアーティストにもかかわらず、その座にあぐらをかかず貪欲な姿勢に共演者も感心しきりだそうです」(前出・テレビ局関係者)

なかでも大森が心を寄せて助言を求めているのが、同世代の北村だ。別のテレビ局関係者が明かす。

「大森さんが北村さんに“どうしたら芝居が上手くなるんだろう?”と真剣な表情で聞いていたことがありました。それに対し、北村さんは“自然に呼吸することができれば、演技も自然になるよ”と熱烈指導していて、すごくいい関係性だなと思ったのを覚えています」

大森が北村にアドバイスを求めるのには、深い理由がある。北村は大森と同様、俳優としてだけでなく、ロックバンド「DISH//」のボーカル&ギターとしても活躍しており、ミュージシャンと俳優、二足のわらじを履いている。

「2人は、今回の共演以前から親しい関係でした。2017年のドラマ『僕たちがやりました』で、『DISH//』は作品全体の主題歌を、ミセスはオープニング曲を担当していました。このドラマのライブイベントで2人は共演。俳優としてもミュージシャンとしても表現活動に邁進したいという北村さんの思いを間近で感じ、大森さんは大いに刺激を受けたそうです。

朝ドラ撮影で多くの時間を過ごし、いまでは北村さんは大森さんを“もっくん”と呼ぶ仲だといいます」(前出・テレビ局関係者)

大森が登場するのは、もう少し先のようだが、どのような演技を見せてくれるのか楽しみだ。

※女性セブン2025年7月17日号

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