体幹トレーニング「美コア」の提唱者で、女優、モデル、アスリートからも絶大な支持を集めるトレーナーの山口絵里加さん。テレビ番組にもたびたび出演し、その厳しい指導法から「ドS先生」と呼ばれている。
彼女が提唱する「美コア」は、ピラティス、ヨガ、フィットネスの効果効能をカバーした新しい体幹エクササイズで、心身ともに健康に、そして女性らしいきれいなボディライン作りができる。
今回、山口さんが「ジェクサー・フィットネス&スパ新宿」にて開催された「ジェクサーPresent美コア特別イベント」で、30人の女性に美ボディを作るエクササイズを指導。美コアとはどんなものなのかを探るため、運動習慣のないアラフィフライターSが体験することに!
正しい姿勢でのウォーキングが美ボディへの近道!
この日、体験できるのは、「美コア」の中でも、もっともハードな「美コアシェイプ」というレッスン。エクササイズとウォーキングを交互に行い、脂肪燃焼、代謝のアップを目指す。
まずは、スタジオの隣にあるウォーキングマシンがズラリと並ぶスペースへ。ここで20分間、マシンを使いウォーキング。といっても、ただ歩くのではなく、スピード、歩幅、姿勢など、山口さんから指示されたやり方で歩いていく。
最初は、早歩き程度の時速4.5kmからスタート。「体幹(美コアでは、胸、お腹、お尻、背中、首を言う)を上に伸ばすようなイメージで、後ろ足で上半身を押しながら、大きく手を振って。脇はしめて! とにかく大股で! 呼吸を止めてはいけません」と山口さんから飛ぶ的確なリクエストに、運動習慣があるのかほかの参加者は即対応するも、初めてのライターSは困惑気味。山口さんから「もっと足を開いて!」と指摘されてしまう。
体がほぐれたところで、時速を5kmにスピードアップ! 同じように歩いたら、続いて時速5.5kmに。思わず小走りになりそうだが、それはNG。「大股を意識して、ゆっくり大きく足を動かして」と山口さんが言うように、体幹は動かさずに、足を大きく動かすことがポイントなのだとか。
さらに、6.3km、6.5km、できる人は時速7kmまでアップ。もう、ジョギングをしたくなる速さだが、それでも山口さんは「大股で呼吸を止めずゆっくり歩くこと」が大事だと繰り返す。正しい姿勢でのウォーキングは、ランニングよりも「基礎の筋肉を使えるようになる」そうで、美ボディへの近道に。
「女性は体を横に振って歩きがちですが、意識は、“縦と上”。普段の歩行でも、体幹を上に伸ばしながら、足は大きく前後に動かすことが大事なんです」(山口さん・以下同)
そんな説明を聞きながら必死で歩くうちに、何とか20分を歩き終えた。呼吸をしっかり意識して歩いたからか、体はぽかぽかで汗がじんわり。ウォーミングアップを実感したところで、スタジオに移動して本格的な「美コア」レッスンへ!
スピーディーに行うことで体がグッと引き上がる
ここから、本格的なエクササイズがスタート! 「美コアシェイプ」の前半パートは、下半身のトレーニング。30秒のウォーキングと30秒のエクササイズを繰り返していくが、ポイントは“スピード”とのこと。
「スピーディーに行うことで、体が細くグッと引き上がります。形が崩れてもいいから、とにかくめげずに頑張ってついてきて!」
そんな山口さんの“喝”を聞きながら行うのは、足を広げたり、閉じたりを高速で繰り返す動きやスクワットなど。1セットたったの30秒ながら、とにかくスピーディーにやらねばならないので、これがかなりきつい。
山口さんの足音は、タタタタッと軽快に響くのに、ライターSの足音はドタドタドタとにぶくて重い…。速度が違うのだ。それでも「自分史上一番早く! 絶対に止めないで」というドSな叱咤に、何とかふんばる。しかし、「終わった!」と思っても、ウォーキングしながら次のエクササイズの説明が始まるので、息つく暇もない。これが、サーキットトレーニングというものか。前半10分が過ぎたあたりで、太ももが震え出したSはギブアップ。1人座り込んでしまった…。
参加者の中には「週4日トレーニングしている」という、もはやインストラクターでは?と思うほど、キレキレの動きの人から、初心者らしき人もいるが、みんな必死に食らいついている。自分が情けなくなるが、体が動かないのだから仕方ない。
参加者はすでにかなり汗をかいているため、山口さんから「ウォーキングの間に水分補給してくださいね」と指示が。呼吸を止めないこと、こまめに水分補給をすることがとにかく重要なのだ。しかし、そういう山口さんは、こんなハードなトレーニングを大きな声を出して指導しながらこなしても、息ひとつ乱れずほとんど汗もかいていない!?
約15分の前半パートが終了すると、さすがに疲れたのか、マットの上にへたり込む人も。それでも、参加者のほとんどは配られた超軟水を飲みながら、ハツラツとした顔で汗をぬぐっていた。
日本人は低体温だから、“シャワーだけ”はNG!
5分ほどの休憩の間には、トレーニングは「抗酸化作用のある超軟水」を飲みながらやると、回復力がアップするのでオススメだと説明。また、体温を1℃上げるための入浴法の伝授も。
「38℃にしたお湯に首までつかり、そこから43℃に追い炊きしていきます。43℃になったところで、5~10分キープします。このとき、絶対に水分補給は忘れないで」
日本人は世界的に見ても体温が低いそうで、シャワーだけではなく、入浴を習慣にしないと体温が上がりにくい、という豆知識も教えてくれた。
たった30秒のトレーニングでもものすごくきつい…
そして、いよいよ後半へ。「美コアシェイプ」の後半パートは、上半身のトレーニング。V字バランスのように座り、おへそをみながら足を上下させたり、腕立て伏せのような「プランク姿勢」で30秒キープしたり、バンザイの姿勢から両手を上下しながら、足を閉じたり開いたりしたり…とこちらも、30秒ながら、ハードなトレーニングが次々とやってくる。
5分の休憩で少し復活したライターSも参加するが、腹筋がなさすぎて、足をキープすることができない。ほかの参加者も疲労がたまったのか、動きが止まる人もちらほら。それでも山口さんは、「たった30秒ですよ! 今日だけ、今だけ頑張って!」と鼓舞。すると、やる気スイッチが入るのか、「よし、これだけ頑張ろう」と思えるから不思議だ。最後の最後まで食らいつき、約15分の後半が終了。全身のストレッチをして、すべてのトレーニングが終わった。
このトレーニングは、上級者向きのため、運動習慣のないライターSには正直きつすぎたが、それでもほかの参加者と体を動かし、汗をかいたことで、爽快感と少しの達成感も味わえた。実際、初心者でもできる範囲で頑張ることで、美痩せ効果が得られるのだとか。
「美コア」には、初心者向け、中級者向けプログラムがあるので、興味のある人は、スタジオを訪ねてもいいかも。とにかく、何か始めないといけない、と痛感した1日だった。
【データ】
「美コア」公式サイト
http://bicore-azabu.com/
撮影/黒石あみ 取材・文/鈴木知子
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