唇の荒れは乾燥する秋冬だけでなく、紫外線の強い夏にも気になるもの。リップクリームの正しい選び方や使い方を知って、唇のケアに役立てて。
2019年7月5日(金)に「ユースキン製薬」が行った新製品発表会では、手足に続く第3のパーツケアとして、リップケアの新メソッドが紹介された。
8月より全国の薬局・ドラッグストアで発売となる『ユースキン リリップケア チューブタイプ』(972円税込)は、スティックタイプ、ジャータイプを展開していた「リリップケア」シリーズの新商品。「高保湿しっとりタイプ」をうたうこちらは、皮膚中に水分を取り込み保つグリセリンと皮膚の表面を多い乾燥を防ぐワセリンによるモイストグリップ処方により、割れがちな唇の改善に効果を発揮してくれるのだとか。
そこで気になるのが、リップクリームの使い分けについて。薬局などには多くのリップクリームが並んでいるけれど、何を基準に買えばいいの? 唇が荒れるメカニズムと共にリップクリームの正しい選び方を紹介する。
唇が荒れる原因は主に4つ
「アオハルクリニック」院長の小柳衣吏子先生によると、唇は皮膚と粘膜の移行部で、角層が薄く毛細血管が密にあるため血液の色を反映しやすく、肌よりも赤い色をしているのだそう。そんな唇が荒れやすい主な理由は、下記の4つ。
【1】唇は、話す、食べるなど、よく動く部位のため刺激が多い。縦じわができやすいのも、これによるもの。特に女性は男性の約3倍しゃべると言われている。
【2】外気にさらされているのに唇には汗腺や毛穴がなく、肌と違って皮脂膜がないため乾燥しやすい。
【3】舐める、かむ、閉じる(唇を口の中に巻き込む)という、物理的な刺激をしがち。また、乾燥が気になって唇を舐めることで、より乾燥しやすくなる。
【4】辛いものや酸っぱいものなど、食べ物による刺激。酸化した古いリップも荒れの原因になる。
唇荒れのケア方法とリップクリームの選び方
上の歯が当たったり、むけた皮をかむことが多い下唇の方が上唇より荒れやすく、右利きの人の場合、左下の唇荒れが残りやすいという調査結果もあるとか。自分の荒れやすい部分を意識してケアをする必要があり、荒れが治ることで、舐める、かむ、閉じるといったNG行動もしづらくなるという。
そのために、自分の症状を理解したうえで、症状にあったリップクリームを選び、正しい塗り方を実践することが必要。
【1】自分の症状を理解する
鏡やスマホで撮影した画像を見て、荒れている部分をチェック。
【2】リップクリームの分類を確認し、化粧品、薬用、医薬品を使い分ける
乾燥しがちな唇:化粧品(一般的なリップクリーム)
割れがちな唇 :薬用(消炎作用などの有効成分がはいった医薬部外品)
口唇炎・口角炎:医薬品(炎症を抑えたり、修復を促したりする成分入りの第3類医薬品)
リップクリームの正しい塗り方やおすすめは?
日中は化粧品リップクリームや薬用リップクリームでこまめにケア、寝る前や休日は薬用リップクリームや医薬品リップクリームでケアを。ユースキン製薬の商品では、皮膚科医が監修したスペシャルケア「4ブロックリップマッサージ」が寝る前や休日用におすすめだという。
■基本のリップケア
・上写真のように縦横4つに唇をエリアわけし、1ブロックずつ塗ると塗りムラを防ぐことができる
・内側から外側に向かって、縦方向に楕円を描くように塗る
・荒れやすい口角や唇の内側を意識し、入念に
■4ブロックリップマッサージ
【1】チューブタイプのリップクリームを使い、1ブロックあたり、第一関節の半分量を人差し指に取り出す。
【2】基本のリップケアと同様に、1ブロックずつ塗る。このとき、指は強く押し当てずになじませるように塗る。口角までしっかり塗ることを意識。
荒れがひどい場合は、たっぷりと塗ることができるジャータイプの医薬品リップクリームを使って行う。清潔な薬指でリップクリームをたっぷりめに取るのがポイント。
肌のターンオーバーが約4週間と言われているのに対し、歳とともに時間がかかるようになるものの唇は3.5~10日ほどで肌が生まれ変わるため、結果が出やすいのだとか。
4ブロックリップマッサージを続けると、唇の荒れがきれいになるだけでなく、唇の血色がよくなり、健康的な印象に。紫外線やエアコンによる乾燥で唇荒れに悩んでいる人や、唇のくすみが気になる人は実践してみて。
【データ】
ユースキン
http://www.yuskin.co.jp/
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