スキンケア

美肌に逆効果!?やってはいけないスキンケア|シートマスクや小顔マッサージに注意!

女性にとっては、いつまでも美しくありたいもの。美容に時間もお金をかけて、毎日のお手入れを続けてきた――。でも、それが逆にお肌を傷つけたり、老け顔を作る原因になっているということが、実はあるんです。NGスキンケアと、そして本当にお肌に良い美容法を教えます!

スキンケアは夜こそ「手抜き」してよし!

不安そうに鏡を見つめる女性
写真/ゲッティイメージズ
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美意識の高い女性たちが毎晩気合を入れて臨む、寝る前のお手入れだが、『女医が教える、やってはいけない美容法33』の著者で、銀座ケイスキンクリニック院長の慶田(けいた)朋子さんは「夜のスキンケアは簡単でいい」ときっぱり。

「ただでさえ忙しくてストレスのたまっている人が、スキンケアに時間を費やして睡眠時間を減らすのは本末転倒。肌や体の組織は、寝ている間に修復・再生されます。睡眠時間が少ないと肌のターンオーバーがうまくいかなくなり、ホルモンバランスや自律神経の乱れによる肌不調にもつながります。スキンケアの工程をいくつも重ねたり、長時間半身浴したりするのは、余裕がある時だけに。きっぱりやめてもそれほど変わらないはずです」

毎日のシートマスクもお肌に悪影響?

ベッドに寝転んでスマートフォンを手にフェイスパックをする女性
写真/ゲッティイメージズ
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パックも、パッティングも、マッサージも、毎日行う必要はない。しかも、スペシャルケアのつもりのパック(シートマスク)が悪影響になることもある。

「お得な大容量のシートマスクは、手でじかに触っても細菌が繁殖しないよう、防腐剤やその代替成分がたっぷり使われています。パックの美容成分の効果よりも、そうした刺激物を肌に“湿布”する害が心配です。シートマスクは個包装のものを、ここぞという時だけ使うようにするのが正解です」

そもそも、化粧品の水分や美容成分は、肌のごく表面にしか浸透しないという。

「どんなに化粧水でパッティングしても、コットンの繊維が肌への刺激になるだけで、“肌の奥まで化粧水が入る”ということはありません。極論を言えば、化粧水自体、使わなくてもいいもの。肌表面だけをうるおす化粧水よりも、肌が元来持っているうるおいを閉じ込めるクリームの方が、ずっと保湿効果が高いといえます。

とはいえ、表面をうるおすことでその後のお手入れをしやすくしたり、香りや感触で心地よさが得られるといったメリットもあるので、化粧水自体は悪いものではありません。つける時は、手のひらで優しく包み込むようにして」

毎晩の小顔ローラーやクレンジングマッサージも必要なし?

鏡の前でスキンケアをする女性
写真/ゲッティイメージズ
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たるみ予防・改善のためのマッサージも、毎日行う必要はないという。

「小顔ローラーなどを使ったマッサージを毎日行うのもNG。肌のハリ感を保つ真皮層や皮下組織は、引っ張る力に弱いもの。強い力で肌をつかんでぐりぐりと持ち上げる小顔ローラーは、皮下組織のコラーゲン線維を伸ばしたり、ひどい時はちぎってしまうこともあります。朝、むくみが気になる時に軽い力でコロコロすればむくみが取れるのでいいですが、毎晩一生懸命ぐりぐりするのは考えもの。多くても週2回程度にとどめましょう」

クレンジングしながらのマッサージも、毎日行うと皮下組織を傷める恐れがある。

「メイク汚れや皮脂、クレンジング剤の界面活性剤を長時間肌に擦りつけることにもなるので、擦らず短時間で済ませてください」

ケアを頑張れば頑張るほど、かえって肌にとってはよくないこともあるというのが、医学的な見方。

「間違った先入観と『やらなければ』という考えを捨てて、ゆるく美容を楽しむことが、美容にも心にもいいのです」

美容知識を正しくアップデートすれば、もっと早く、そして簡単に美しくなれるはず。

教えてくれたのは:銀座ケイスキンクリニック院長・慶田朋子さん

慶田朋子先生の顔写真
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※女性セブン2019年9月5日号

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