チョコレートが最近、ますます進化している。乳酸菌や食物繊維が加わっていたり砂糖不使用だったりと、美容や健康を意識した「機能性チョコレート」が増えているのだ。そこで、コンビニやスーパー、ドラッグストアなどで手軽に買える市販の機能性チョコレートを食べ比べ! 味を中心にジャッジしていく。
ロッテ『乳酸菌ショコラ アーモンド ハイカカオ』しっかり甘みも感じられクセに!
チョコレートの主原料・カカオを70%使用した、“高カカオ”のアーモンドチョコ。血圧低下や動脈硬化予防などに効果があると言われるカカオポリフェノールや、食物繊維を摂取できるのが特徴だ。噛んだ瞬間、カカオのほろ苦さをかなり感じるが、舌で溶けているときにわずかながら甘みを感じられクセになる。大粒アーモンドの噛みごたえも抜群! 同シリーズには「ミルクチョコレート」と「ビターチョコレート」もあるが、ポリフェノールが摂れるのはこの緑パッケージのものだけ。
明治『オリゴスマート ミルクチョコレート』ほのかな苦味が絶妙!
原材料の砂糖を一部フラクトオリゴ糖に置き換えたチョコレート。フラクトオリゴ糖は難消化性のため胃や小腸で分解されず、血糖値を上げないとされている。また、砂糖よりカロリーも甘みも低く罪悪感なく食べられる。しっとりとした噛み心地と控えめな甘さが絶妙。最後にはほんのりとした苦味が残るが、クドさがないので食べやすい。
ブルボン『カカオサプリ 鉄』2層のチョコがしっとり絡む
体に不足しがちな鉄の中でも、優れた吸収性を持つ「ヘム鉄」を配合した栄養機能食品。食べることで、効果的に鉄を摂取でき疲れにくい体にする効果がある。マイルドチョコにビターチョコをコーティングした2層タイプで、なめらかな口どけ。また、パッケージにはビターチョコレート(Bitter Chocolate)という表記があるが苦味はさほど感じず食べやすかった。同シリーズにはこのほかに「マルチビタミン」がある。
グリコ『メンタルバランスチョコレート GABA』1日5粒をしっかりとる!
カカオの原料に含まれるGABA(ガンマアミノ酪酸)に特化した機能性表示食品。事務的な作業による、一時的もしくは心理的なストレスを軽減すると言われている。1日の摂取量には目安があり、5粒程度が目安。甘みはしっかりとあるが、口どけがクリーミーだからか後味がマイルドだ。5粒というのはちょっと物足りないが、パウチタイプなのでバッグに忍ばせることができる。「ミルク」のほか「ビター」もあり。
森永製菓『たべるビフィズス菌チョコレート』生きたビフィズス菌が40億個!
腸内環境の改善が望める、生きたビフィズス菌を40億個含んだチョコレート。機能性表示食品で、1日の摂取量は1/2袋を目安としている。パウチタイプであることや、溶けにくい加工を施していることなどは好印象。しかし、「1/2袋」といっても袋の中に何粒はいっていて何粒が半数なのかわからない…(皿にあけてみたら15粒はいっていたので半数は7、8粒)。後味にチョコレート以外の風味を感じ、おいしくないわけではないが積極的に何個も食べようという感じではなかった。とはいえ、知人は「おいしい」とパクパク。しっかりと甘みを感じられお好みのようだった。
グリコ『リベラ スタイルフリー ミルク』こだわりのすっきりとした味わい!
天然の食物繊維、難消化性デキストリンを加えて、“脂肪”と“糖”の吸収を抑えたキューブ型チョコレート。難消化性デキストリンを加えたぶん砂糖の量を減らしているため、甘さ控えめなのがポイントだ。人工の甘味料を使っていないのも、健康を気にする女性にはうれしいかもしれない。また、味もお見事! 口どけはまろやかだけど、雑味がなく後味はスッキリとしている。普通においしいチョコレートを食べている感覚だ。他に「スタイルフリー ビター」、「アイサポート ミルク」「あったかケア ミルク」もある。
でん六『ロカボ ナッツチョコ』スナック感覚で食べられる
商品名の通り、「ロカボ」を前面に押し出したチョコレート。豆菓子の「でん六」らしくピーナッツ、アーモンド、クルミの3種を使用していて、それぞれにチョココーティングを施しているため形状が異なるのが特徴。また、ピーナッツはチョココーティングの下にスナックコーティングもされており、サクッとした食感が楽しい。ナッツのかすかな甘みとノンシュガーチョコの調和は新感覚で、かなり中毒性があった。
ロッテ『ZERO まろやかなコク』丁寧に味わいたい逸品
「砂糖ゼロ・糖類ゼロ」でおなじみの『ZERO』シリーズののチョコレートで、スティックタイプの5本入りだ。一口味わうとマイルドな甘みが口いっぱいに広がるのは驚き。と同時にカカオのコクも感じ、あと引く苦味が印象的。味の変化が面白く丁寧に味わいたいチョコレートだった。同シリーズには「ビター」もある。
ロッテ『ポリフェノールショコラ カカオ50%』柑橘由来も配合!
カカオ由来だけでなく、柑橘由来のポリフェノールも含んだ個包装タイプのチョコレート。1枚に127mgのポリフェノールが含まれており、効率的に摂取できそうだ。しかもカカオ50%なので、苦味も甘みもしっかり感じられメリハリある味わい。わずかにフルーティーな風味を感じるのは、柑橘由来ポリフェノールのおかげ? ポリフェノール系のチョコレートはたくさん出ているが、決して埋もれない味わいだった。
明治『チョコレート効果72% 蜜漬けオレンジピール』ささやかな香りが漂う!
豊富なラインナップを誇る『チョコレート効果』の、定番フレーバーの1つ。カカオ72%の高カカオチョコレートだ。箱の中は個包装になっており、袋を開けた瞬間のさわやかな柑橘の香りが。さらに、食べてみるとチョコレートの中にオレンジピールがしっかりはいってて、これまでにない食感を楽しめた。洋菓子では定番の組み合わせだが、コンビニやスーパーに並んでいるお菓子でここまでストレートに押し出しているものに出合ったことがなく、かなり新鮮だった。高カカオが苦手な人でも、オレンジピールとの組み合わせが好きならば食べやすいかもしれない。
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執筆にあたり、短時間でかなりの量のチョコレートを食べてしまったが、それが苦にならないほどどれもおいしく、食べごたえがあった。個人的には、習慣にするなら『ロカボナッツチョコ』か『チョコレート効果72% 蜜漬けオレンジピール』を押したい。正直、ビターすぎるチョコレートは苦手な筆者だが、この2種は純粋においしさを噛みしめることができた。ともあれ、好みは人それぞれ。バリエーション豊富に紹介したので、気になるものがあったらぜひ挑戦してみて!
取材・文/松本まゆげ
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